パソコン連携型ブックリーダー

青空文庫の作品だけでなく、パソコンに保存されているデータなども閲覧したいというなら、パソコン連携型のブックリーダーを利用してみるといい。

「Stanza Desktop」を使ってWi-Fi経由でiPhoneにファイル転送

この分野では、定番ともいえるのが『Stanza』だ。パソコンと連携するためには、LEXCYCLEのダウンロードページでMac OS X用またはWindows用の「Stanza Desktop」をダウンロードしてインストールすればいい。Stanza Desktopを起動し、iPhoneに送り込みたいデータを読み込み、これを共有Bookに指定する(ツールメニューで「Enable Sharing」に設定)。iPhone側のStanzaのライブラリで「共有ブック」を指定。パソコンのStanza Desktopが表示されるから、ファイルを指定してダウンロードすればいい。テキストファイルだけでなく、HTMLやPDFファイルなどにも対応している。

Stanza

作者:Lexcycle カテゴリ:電子書籍 価格:無料 iTunes Store

パソコン側にStanza Desktopをインストールすれば、iPhoneでパソコンからブックデータをダウンロードできる。長編だとデータの読み込みにちょっと時間がかかるが、好きなブックをiPhoneに送り込んで読める

BookShelf』は、まさに手のひらに乗る図書館だ。BookShelfのサイトから「ShelfServer」をダウンロードしてインストール。起動したら、データファイルのあるフォルダを登録すればいい。iPhoneのBookShelfを起動し、ダウンロードアイコンをタップすれば、パソコンと連携されるから、パソコンからデータをダウンロードすればいい。

「ShelfServer」でデータを管理

BookShelf

作者:Zachary Bedell カテゴリ:教育 価格:1,200円 iTunes Store

パソコンと連携し、さまざまなデータをiPhoneに送り込んで楽しめる。パソコン側にはShelfServerが必要。登録したフォルダ内のファイルをiPhoneにダウンロードできる。フォントや文字コードの変更が可能で、自動ページ送り機能もある

StanzaもBookShelfも、海外製アプリのため、文章はすべて横書きになってしまう。日本語ブックを縦書きで読みたいときは、『青空読書』を利用するといい。青空読書でパソコンと連携するためには、パソコン側にWebサーバアプリを導入する必要がある。テキストファイルをzip形式で圧縮して置いておき、iPhoneの青空読書からパソコンのIPアドレスを指定してアクセス、該当するzipファイルをタップすると、自動的にダウンロード・解凍し、さらに縦書きデータまで作成してくれる。

青空文庫以外のデータをブックデータとして取り込みたいときは、これらのアプリを利用してiPhoneを図書館にしてしまおう。

青空読書

作者:トライフィート カテゴリ:電子書籍 価格:230円 iTunes Store

青空文庫から作品データのzip圧縮ファイルをダウンロードすれば、縦書きデータを作成してくれる。パソコン側でWebサーバソフトを起動しておけば、パソコンとの連携が可能になる。パソコンのIPアドレスを指定してアクセスし、zip圧縮ファイルを指定すればダウンロードされ、縦書きデータも作成される。テキストだけでなくPNG画像も扱え、コミックビューアとしても利用できる