新型コンテナ貨車、除雪機関車が至近距離に

添乗したことで、機関車がぐっと身近な存在になった。これから更に、機関区内の機関車たちを見学する。まず目を引いたのが、除雪機関車の"ザリガニ"ことDD14。JR東日本の所属だが、重要な検査をここで行っている。そして、本線上ではあまりお目にかかれないDE10 1500番台更新車の新しい塗色も新鮮だった。

DE10 1592

DD14 327。ラッセルヘッドがまさにザリガニのよう

"おなか"を見せたDD51

検修庫の中には、機関が見られるように車体側面を開いたDD51と、新型コンテナ貨車コキ107形が展示されていた。コキ107形は、国鉄時代に生産されたコキ50000系の置き換え用として量産が進められている。ここにあったのは、イベントの直前に入ったばかりの新車。コキ107形の新潟でのお目見えはこれが初めてだったそう。その特徴は、メンテナンスが容易な「ユニットブレーキ」を採用したことと、世界標準規格の「海上コンテナ」がのせられることである。ちなみに、日本各地で古くからおなじみの「鉄道コンテナ」は日本独自の規格で、海上コンテナはそれよりも大きく重い。コキ107形は、海上コンテナのような重いものをのせたとき平らになるように、貨車全体にアーチ型の張りを持たせたつくりになっている。

コキ107形。まだピカピカだ

いよいよEF510"レッドサンダー"の運転台へ

EF510-2の運転台

車両展示は、新旧機関車4両の並び。その中の"レッドサンダー"ことEF510-2は、運転台が公開された。並ぶこと約10分。東京近辺のイベントでは考えられない早さで、見学の順番がまわってきた。待つ間、電気が入った車体の横にいると、まるで大きな生き物の隣にいるようで、牽引力の強さを感じた。

運転台は先ほどのDD51よりも広く、フラットなつくり。窓も広くて、長時間の運転も気持ちよさそうだ。とはいえ、たった一人でこの席に座り、何十両もの貨車を引き、夜通し走る貨物列車の運転は孤独なものなんだろうなと思う。そして、この一両の機関車が一度に牽ける荷物をトラックなどと比べてみると、鉄道貨物輸送がとてもエコであることがわかる。展示車両以外にも、車庫で出番を待つ機関車、遠くに留置されている機関車など、機関車がいっぱい。これほどの現役の機関車を一同に見るのは、初めてかもしれない。

左から、EF501-2、EF81 502、EF64 1006、DD51 759

車庫で休むEF81 19(左)とEF64 1013(右)

東新潟機関区でのこのようなイベントはこれが3回目で、次回の開催については年度が変わってから話し合い、決まるそうだ。 最後に、イベントの見学を終えた後、機関区の外から見えた機関車たちも紹介しよう。 機関車だけでなく、エコな物流として再注目されている鉄道貨物輸送全体にも、是非興味を持ってもらいたい。

EF81 126(手前)、EF81 19(奥)。共にEF81 0番台で、30歳近い車齢

EF510-10

EF64 1037(手前)、EF64 1013(奥)

EF64 1016。今や貴重な国鉄時代の塗色

EF64 1035。こちらはJR貨物色