FXに直接かかわる費用は経費にできることも 得した金額から差し引いて申告

相対取引は、控除額(経費)や税率・税額を自分で計算して申告する必要があります。

得した場合は、まず税務署からもらう「確定申告書A(第一表・第二表)」の雑収入の欄に、得した金額から控除額を差し引いた金額を記載します。国税庁のサイトで作成する場合は、申告書を選ぶ際に「申告書A」を選択して同様に作成します。得した金額は、FXの取引サイトから1年間の取引損益報告書をダウンロードすればわかります。

確定申告書A(第一表・第二表)の書き方ダウンロード(Excel)はこちら

問題は控除額(経費)です。ほとんどの会社の取引損益報告書には、売買手数料やFX口座への入金手数料などの経費が控除された損益が記載されています。加えて、FXに直接かかわる費用も、一部が経費として認められる場合があります。金融専門の新聞、FXに関する雑誌・書籍などの購入費、取引情報を得るためのセミナー参加費や会議費、そのための交通費、FXのために使った通信費やパソコンの減価償却費などです。領収書の添付を忘れずに。

次に、雑収入と給与所得を合計して総所得額を出し、税率と納税額を算出します。給与所得は会社から配られる源泉徴収票をみればわかります。国税庁のサイトで行う場合は、他の項目は自動的に計 算してくれます。そうでない場合は、税率表を見て税率が何%になるかを確認しましょう。

あとは、源泉徴収書を見ながら記入していくだけです。

ケース設定

外貨為雄さん / 年収540万円、独身 / FX取引で1年間に100万円の収益

必要書類

■税務署でもらうもの
・確定申告書A(第一表、第二表)
・納付書
■自分で用意するもの
・源泉徴収票
・1年間の取引明細書