直射光がレンズに入ってもほとんど影響なし
逆光でのテストを行った。レンズ面に光が当ってしまったというレベルでは、ほとんどハレーションは出ていない。フレームに光源(太陽)を入れると、フレアやゴーストが発生するが、むしろ絵作りとして使いたくなるものだ。
望遠レンズで被写体を狙った場合は、必然的に撮影距離が非常に長くなるため、撮影者がちょっとやそっと動いても光源との位置関係を変えることは難しい。フレーム内に光源が入るようなシチュエーションではハレーションなどを考慮して使いたい。
逆光でハレーションなどをチェックしたが(光源はフレームの右上外)、ワイド端(左)でわずかにゴーストが見られただけだった。テレ端(右)ではそれらしい影響は見られなかった。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
直射光をフレームに入れて撮影すると見事なフレアが発生した。これはワイド端で撮影。左から、F4、F5.6、F8。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 70mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
同上。左からF11、F16、F22。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 70mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
こちらはテレ端で撮影。左からF5.6、F8、F11。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 400mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
同上。左からF16、F22。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 400mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
周辺光量落ちは僅か
超望遠レンズではあるが、周辺光量テストも行ってみたところ、ワイド端の開放では周辺光量落ちが確認できた。テレ端の開放や、1段絞った程度でも比較してみるとわずかに周辺が落ちているのが確認できるが、ほぼ気にならないレベルといえる。逆に周辺光量落ちを作画に利用するのもいいだろう。それ以外の絞りでは、ほとんど周辺光量落ちは見られなかった。
ワイド端で、絞りの違いによる周辺光量落ちをチェックした。周辺光量落ちが目立つのはF4のみで、そのほかはほとんど目立たない。左からF4、F5.6、F8。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 70mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
同様にテレ端で撮影。左からF5.6、F8、F11。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 400mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |
開放から1-2段絞ったあたりでもっともシャープ
絞りによる描写の違いもチェックした。テレ端では1段程度、ワイド端では2段程度絞った状態が最もシャープに解像されるようだ。ワイド端では開放で色収差が見られ、ともにF16あたりから像がゆるくなるようだ。
写真のようなタイル壁をワイド端の70mmで撮影し、絞りによる描写の違いをテストした。赤い枠の部分を等倍で切り出している。[70-400mm F4-5.6G SSM / L+FINE(JPEG) / 70mm / ISO 200 / 絞り優先AE / WB:オート / CS:スタンダード / D-R:切] |