また、ネットワーク機器が簡単につながる「Windows Rally」に加え、「Play-to」機能をサポートしたD-LINKのフォトフレーム、ROKUのネットワークオーディオシステムなども展示。Play-to機能は、例えば音楽ファイルの右クリックからPlay-to対応機器を選択すると、その機器で音楽が再生できる、というように、周辺機器との相互利用がより使いやすくなる仕組み。

デバイスステージとWindows Rallyをサポートする「EPSON ARTISAN 800 Wireless Photo Printer

ネットワーク越しのマルチメディアファイルの共有は、従来「Windows Media Connector」が利用されてきたが、これはDLNAと互換性はあるものの独自規格であり、Windows 7ではDLNA 1.5に完全対応。DLNA対応ネットワークメディアプレイヤーからWindows 7搭載マシン内のマルチメディアが簡単に共有できるようになっている。

ネットワーク対応のフォトフレーム「D-LINK DSM-210 10"」。Windows RallyとPlay-toに対応

「ROKU SOUNDBRIDGE M1001」。無線LAN経由で音楽を再生できる。Windows RallyとPlay-toをサポート

同じ場所に出展していたFugooのマシンはちょっと面白い。手のひらサイズの小さなボディに、VIAのNanoプロセッサーを搭載した超小型Windowsマシンだが、一般的なPCとして使うのではなく、さまざまな機器をIT化するためのアダプターのような役割を果たし、さらにそれぞれのマシンがネットワークで接続されることで、ホームネットワークを拡張する役割を果たす。

VIA Nanoを使うだけあってボディは小型

例えばコーヒーメーカーにFugooを差し込むと、コーヒーメーカー内の豆の量を検出して足りなくなったらネット経由で注文をしたり、フォトフレームに差し込んで写真共有サイトの画像を受信したり、ネットワーク内のPCのコンテンツを表示するなど、さまざまな利用法が考えられる。通信は内蔵する無線LANで行う。

こうした普通の家電にディスプレイとFugooを装着して使う

Fugooと外部機器の接続は任意のインタフェースを利用し、この部分は外部機器にあわせてそのメーカーがFugooに追加する形になるようだ。

独特のUIも備えており、「家庭内に最低4つは導入してもらえるようにしたい」とFugooのGreg W. Coppe氏は話している。

FugooのUI。ここからさまざまな機能を利用できる

小型のディスプレイを接続して使うことも

Fugooのインタフェース。これはメーカーによっていろいろ変えられる

台の部分にはディスプレイ端子や有線LANが接続できる

搭載されているOSは組み込み向けのWindows CEではない「フルのWindows」(Coppe氏)だというが、どのバージョンのWindowsかは明らかにされなかった。ただ、Windowsのためにさまざまなことができるようで、サポート外にはなるとのことだが、自分で好みのアプリを入れることもできるようだ。価格は1台99ドルという設定になっている。

Fugooの説明もかねて展示されていたのが工人舎のミニノートPC「SXシリーズ」が置かれていた。本来はWindows XP SP3を搭載するマシンだが、Windows 7が動作していた

マルチタッチ・WPFを使ったブース説明。3Dモデルをぐるぐる指で回し、2本指で拡大したり、といった使い方ができる