2008年分の確定申告は、2009年2月16日~3月16日までの間に税務署もしくはe-Taxから行わなければならない。しかし、申告書の作成作業は若干手間がかかるため、ついつい面倒になって諦めてしまう人が多いのも現状となっている。とはいえ、2008年にマイホームを購入した人は、そんなことも言っていられない。住宅ローン控除を受けることにより、還付金を受け取ることができるからだ。
そもそも住宅ローン控除とは、一定の要件を満たす一戸建てやマンションなどのマイホームを購入して住宅ローンを組んだ場合に、最長10年または15年間(選択可能)、最高控除額160万円を所得税から還付できる制度のこと。2009年の確定申告では、2008年12月31日までに住宅ローンを組み、マイホームを建設・購入・リフォームして入居した人が主な対象となる。
またこの控除を受けるためには、各種書類を揃えておく必要もある。というのも申告時に書類を添付しなければならないからだ。書類は「住民票の写し」や「不動産売買契約書または建物の建築工事請負契約書の写し」「住宅ローンの年末残高証明書」「住宅・土地の登記事項証明書」などとなる。勤務先や金融機関、役場などからなるべく早く入手しておくといいだろう。
さらに、一定の条件を満たしている必要性もある。適用を受ける年の合計所得が3,000万円以下であることや、返済期間が10年以上の住宅ローンであること、金融機関または建築業者、勤務先等(親族などは除く)からの借入れであること、住宅の要件(新築、中古、リフォームのいずれかであり、それぞれ条件が異なる)を満たしているかどうかを国税庁のページなどからあらかじめ確認しておこう。
2008年入居の場合ならば、住宅ローン残高のうち2,000万円以下の部分が対象となり、控除期間は10年と15年のどちらかを選択することが可能になる。この控除期間によって控除率は異なり、10年間を選択した場合は1~6年目までは1%、7~10年目までは0.5%となっている。逆に15年間を選択した場合には、1~10年目までは0.6%、11~15年目までは0.4%となっている。どちらを選択するとお得になるかは、所得税額によって異なるので、申告前に自分でシミュレーションしてみて欲しいところだ。