では実際に、申告書Aで申告していこう。前準備としては、給与所得の源泉徴収票のほか、支払調書、経費の領収書などを用意しておくこと。ここでは誰でも簡単に利用できる、申告書を印刷する方法で説明していく。

所得税の申告書選択から、「申告書A」を選択する

1.まず、国税庁のホームページ内にある「確定申告書作成コーナー」から「所得税の確定申告書」を選択、提出方法「申告書等を印刷して提出」をチェックして、申告書選択のページへ。「申告書A」をクリックして、次に進もう。

提出方法などをチェックして、生年月日を入力す

2.提出方法や申告書送付の有無を選択して、生年月日を入力して「入力終了(次へ)」。

「基礎控除」は、申告者全員に適用される基礎的な控除なので、自動的に金額が入力されている。入力する項目をクリックしよう

3.申告書Aの入力画面が表示されるので、それぞれ必要な部分をクリックして入力していく。ここでは、おもな入力項目について説明していこう。まず、「給与」をクリックする。

源泉徴収票に従って、支払い金額や支払者を埋めていく

4.給与所得を入力する画面が、表示される。源泉徴収票などを見ながら、支払い金額や源泉徴収税額、支払者住所、名称などを入力しよう。入力終了したら「入力終了(次へ)」をクリックすると、申告書Aの入力画面へ戻る。

源泉徴収票に書かれている生命保険料の控除額や、個人年金保険料額を入力する

5.生命保険に加入している場合は、生命保険料控除が受けられる。年末調整の際に勤務先へ生命保険料を提出している場合は、源泉徴収票に金額が記載されているので、そのまま金額を「1 源泉徴収票に記載されている金額」に入力すれば大丈夫だ。源泉徴収票がない場合は、「2 上記1以外の生命保険料の金額」に生命保険料控除証明書の証明額を入れていこう。

配偶者がいる場合は、その人の氏名や生年月日、収入金額を入力することで控除が受けられる。扶養者がいる場合は、扶養控除も合わせて記入しよう

6.配偶者や扶養家族がいる場合、それぞれ一定額の控除が受けられるので、入力しよう。配偶者控除の場合、配偶者の名前や生年月日、収入がある場合は収入金額などを埋めていく必要がある。

住所や氏名、還付金の受取方法などを入力する

7.必要事項を入力したら、住所や氏名などを入力する画面に進む。その際、納税額や還付額が知らされるので、間違いがないかチェックしておくことが必要だ。ここでは世帯主の氏名や住所、受け取り方法の選択、金融機関名などを入力していく。後は、「入力終了(次へ)」をクリックして、指示に従いながら必要なものをプリントアウトしていけばいい。

そのほかわからないことがあれば、そのつどヘルプなどで確認していくといいだろう。確定申告期間(2月16日から3月16日まで)に間に合うように、早めに準備することをおすすめする。