E05SHとE06SHは、au携帯のBREWアプリ上で動作する.NET Framework互換のアプリケーションプラットフォーム「.net by au」に対応する点も特徴。.NET Frameworkは、Windows上で動作するプラットフォームであり、すでに多くの業務用アプリケーションが開発され、開発者の数も多い。.net by auでは、互換プラットフォームとしてau携帯のAPIにアクセスできる点が大きなポイントとなる。

Windows、Windows Mobileと同じ開発環境で、au携帯用のアプリが開発できるようになる

E06SHのバーコードスキャナを利用した活用事例。読み込んだバーコードをサーバへ送信するために.net by auが利用されている

KDDIでは、.net by auの提供よってWindows向けに開発された業務用アプリケーションをau携帯に移植するなど、Windowsの.NET開発ノウハウや資産を流用できるとしている。au携帯とWindows PCをセキュアなBluetooth通信によって接続し、携帯とPCのBluetooth接続が切断されたらPCを自動的にロックする、といったような機能が実現できるという。また、Microsoft Visual Studio 2008上で開発が行え、プラグインの形で動作するSDKを無償で配布する予定だ。E05SH向けには今春にも提供を開始し、E06SHは今夏に対応するとしている。

従来のソリューション。顧客側が必要な商品を個別に選んでいた

これからはあらかじめ最適な商品を選んでおき、顧客に適した業務支援とともに提供する

KDDIのソリューション事業統轄本部FMC事業本部FMC推進本部長の山本泰英氏は、従来の法人向けソリューションは、顧客の要望に応じて最適な商品を提供する「コンシェルジュタイプ」だったと説明。それに対して今後は、業種や企業規模、業務内容に応じて事前に商品の組み立てを行ったうえで、コンサルテーションやヘルプデスク、運用マネジメントなどの「業務支援という魔法の粉をかけて」(山本氏)提供。それぞれの企業に適した「アンビエントなソリューション」(同)を提供していく方針だ。

KDDI、顧客の双方にメリットがある仕組みだという

第一弾として提供するのがKDDIビジネスコールダイレクトとともに提供する「内線ソリューションタイプ(仮称)」