既報のとおり、2008年12月18日にジェットスター航空が成田空港に就航した。だが、気になるのは乗り心地。安いというのはありがたいが、サービス面、運営面に不安はないのだろうか。関西空港発のジェットスター航空の体験をもとに、ロー・コスト・エアライン(LCC)の実力を徹底調査してみよう。
ネットで予約し、付加サービスもオーダー
ロー・コスト・エアライン(LCC)はインターネット予約が当たり前だと聞いていたので、早速ジェットスター航空のWebサイトにアクセス。筆者が予約したいのは、関西空港発のブリスベン経由メルボルン行きの便。すると、6月の出発で預け入れ荷物がある片道3万円の運賃(当時、同区間の相場は便利な直行便で最低8万円程度)を見つけて、早速手続きを開始。希望のフライト時間を選び、次画面へ進む。
すると現れたのは、オプションで機内サービスを選択する画面。機内食(2食+ソフトドリンク)が3,000円、オンデマンドのポータブル・プレーヤーとヘッドセットが900円、「コンフォートパック」と呼ばれる毛布+枕+アメニティキット)が600円。せっかくだからと、すべてオーダーして予約を完了した。ヘッドセットまで有料? と戸惑うかもしれないが、これがLCCの特徴。計4,500円の超過となったが、通常の航空運賃を考えるとやはりお得だ。
関西空港の一番端から出発
関西空港でチェックインを済ませると、ゲートへ移動。LCCは使用料を節約するためゲートは一番遠いことが多いと聞いていたが、案の定、関西空港でも一番端だった。
機内に乗り込むと新しく清潔な上に、黒の革張りの真新しいシートが好印象。客室乗務員は若い人が多く、溌剌としていて活気がある。ミネラルウォーターは無料で配られた。セキュリティチェックが厳しくなりペットボトルが持ち込めない今、気が利くサービスである。
しばらくすると予約しておいたコンフォートバックを持ってきてくれた。毛布、枕、歯磨きセット、アイマスク、耳栓、靴下などだ。
次は夕食。和食、ラザニア、チキンの3種類から選べた。エコノミークラスは普通2種類からのチョイスだから、有料とはいえ選択肢は多い方。和食のお弁当を選んだ。味付けは悪くない。白ワインがほしくなり、アルコールは有料なので、その場で6オーストラリアドル(約400円)を支払う。ちなみに、朝食もあり、デニッシュとヨーグルト、それにドリンクが付く。