パターンファイルの更新を怠ったことが原因

さて、Aさんは普段から、ウイルス対策を行っていました。しかし、なぜウイルスに感染することになってしまったのでしょう?実は、海外出張に行っている間は、ウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新を行うことができませんでした。

わずかな期間ではありますが、パターンファイルが古いものとなっていたのです。悪意を持った攻撃者は、日々、新たなウイルスや亜種をばらまき続けます。また、オートランのように、感染が広がったウイルスは「効果あり」と判断され、さらなる悪意を持った攻撃が行われる可能性が非常に高くなります。たった数日といえども、パターンファイルの更新を行わないことは、ウイルスの感染の可能性を増大させるのです。ウイルスバスター2009では、パターンファイルの更新は毎日のペースで行われます(重大な脅威が発生した場合には即時で行われる)。

図4 自動的に行われるパターンファイルのアップデート

ウイルスバスター2009では、パターンファイルの更新は自動的に行われますが、定期的に最新かどうかを確認することも必要でしょう。メイン画面で[アップデート開始]をクリックします(図5)。

図5 ウイルスバスター2009のメイン画面、ここで[アップデート開始]をクリック

すると、図6のように最新のパターンファイルなどがダウンロードされます。

図6 アップデート中

また、サポート期間を過ぎるとこれらの更新を受けることができなくなります。この点にも注意が必要してください(ウイルスバスター2009では、図5の画面で確認できる)。