先週発売された話題の新製品、AMDの「Phenom II X4 940 Black Edition」とNVIDIAの「GeForce GTX 295」が大人気。多くのショップでは先週末に完売となったようで、現在も品薄状態が続いている。今週は、両社からそれぞれ下位モデルが登場、店頭に並んだ。

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NVIDIAの「GeForce GTX 285」は、GTX 295と同じ55nmプロセスで製造されるGPUだ。スペック的にはGTX 280と同様で、この微細化版であると言えるが、プロセスが65nmから55nmになったことで、高速化と省電力化が図られている。リファレンスのコアクロックは602MHzから648MHzに高速化しつつ、ボードの最大消費電力は236Wから183Wへと低減した。

これはXFXの製品。外観はGTX 280とほとんど変わらない

補助電源コネクタは6ピン×2に。基板自体は同じようだ

消費電力が下がったことで、補助電源コネクタが8ピン+6ピンから、6ピン×2に変更されたことが大きな違いだ。3-way SLIも多少はやりやすくなったと言えるだろうか。

発売が確認できたのは、9社11モデルの製品。定格クロックの製品は、4万円台前半あたりの価格が主流だ。最安値は今回もPalitの製品で、ドスパラ秋葉原本店での価格は37,800円。各モデルとも製品の供給は比較的潤沢で、GTX 295のように完売となる心配はあまりなさそうだ。

■GeForce GTX 285の店頭価格
メーカー 価格帯
GIGABYTE 45000円前後
Leadtek 44000円前後
XFX 43000円前後
玄人志向 41000円~43000円前後
GALAXY 43000円前後
Palit 37800円
InnoVISION(標準仕様) 42000円~44000円前後
InnoVISION(OC:700MHz) 44000円~46000円前後
MSI(OC:680MHz) 44000円~45000円前後
ZOTAC(標準仕様) 42000円~44000円前後
ZOTAC(OC:702MHz) 50000円~51000円前後

GIGABYTE製

玄人志向製

Leadtek製

GALAXY製

XFX製はお酒のような形のパッケージ

かさばらないので店員さんには好評だ

InnoVISIONはOCモデルも投入

ZOTACのOCモデルは702MHzと高速

MSIはOCモデルのみを発売

今回も安かったのはPalit

また、GTX 295の新製品としては、今週はGIGABYTEのモデルが確認できた。こちらの価格は58,000円前後だが、入荷は少なく、すぐに完売となりそうだ。

GIGABYTEのGeForce GTX 295製品

品薄状態はしばらく続きそうだ