VIA反撃ののろしDr.Mobile「FreeStyle 1300n」
Luch@Piero'sで最も広い展示スペースを使っていたのは台湾のVIA Technologiesだった。「スモール・イズ・ビューティフル」と題して、昨年10月に発表したモバイル向けインフラプログラム「Global Mobility Bazaar (GMB)」の成果となるミニノートを数多く展示していた。
GMBは、Microsoft、AMI、ITE、SanDiskなどのインフラパートナー、そしてアジアの15社を超える製造パートナーと共に、Windowsを搭載したミニノートやネットブックを手ごろな価格で普及させる取り組みだ。VIA NanoおよびVIA C7-Mプロセッサを中核とするVIAウルトラモバイル プラットフォームをベースに、省電力とメディア再生能力に優れたモバイルシステムを、中国を含む成長市場に届けるのを目的としている。
Luch@Piero'sにはTongFang、E-Lead、YiLi、Great Wall、CZCなどの製品に加えて、2月出荷が予定されているDr.Mobileの「FreeStyle 1300n」が展示されていた。主な仕様はCPUがVIA Nano (1.3GHz)、チップセットはVIA VX800、DDR2メモリ(最大4GB)、SATA 2.5インチHDD/ SSD、11.6インチ液晶ディスプレイ(1366×768ピクセル)。USB 2.0×3、LAN (10/100/1000)、WiFi (802.11b/g) 、Bluetooth、130万画素Webカメラ、SD/SDHC/MMCカードリーダーなどを装備する。サイズはW281×D198×H25mmで、重さが1.3kg以下。
GMB発表当時、同プログラムに従ったシステムの搭載OSは、利用体験のバランスを考慮しWindows XPとなっていた。FreeStyle 1300nはWindows XPまたはVista Home Basicだ。フリースタイルという名称が示す通り、ミニノートの価格帯を維持しながら利用体験を制限しない性能を訴求点としている。同様のスペックならば、Atom搭載システムをパフォーマンスで上回るという。それが事実ならば、システムとしての省電力性とのバランスがどのように仕上がっているかが気になるところだ。