2009年最初となる本レポート。今年も秋葉原のPCパーツ関連の話題をお届けしていきたいので、どうぞお付き合いのほど、よろしくお願いします。

さて、昨年2008年は何かと景気の悪い話ばかりだったが、お正月の秋葉原はそんな不景気がウソのように賑わっていたようだ。「元旦からCore i7が普通に売れた」「予想以上にお客さんが来た」「行列ができて隣店から苦情が来た」などと、どの店もホクホク顔。少しでも明るい1年になるよう、筆者としても期待したいところだ。

新年早々だが、今週は注目の新製品が2つ登場している。早速紹介したい。

Intelから遅れること1年、AMDも45nmに

まずはAMDの最新CPU「Phenom II」の話題からお伝えしたい。10日(土)の発売を予定しており、多くのショップでは予約を受け付けていた。発表されたのはクワッドコアのPhenom II X4 940と920の2種類だが、今回発売されるのは"Black Edition"である940のみ。予価は29,000円~30,000円前後。

Phenom II X4 940のパッケージ

OPNは「HDZ940XCJ4DGI」

このCPUの特徴は、何と言っても同社のデスクトップ向けCPUとしては初めて、45nmプロセスを採用したことだ。これまでのPhenomはあまりクロックが上がらず、倍率が可変であるBlack Editionの意味がほとんどなかったが、同社はPhenom IIのヘッドルームが大きいことを示唆しており、今度は本格的にオーバークロックが楽しめそうだ。

TDPは125Wと少し大きめだが、Phenom IIを試したショップスタッフによれば、「従来のPhenom X4と比べても、ヒートシンクの温度は低い」ということで、体感的には消費電力は小さくなっているようだ。

TSUKUMO eX.では、購入者にメタルエンブレムをプレゼント

今回発表された2モデルは、DDR2メモリのみが利用できるSocket AM2+の製品。現状、Socket AM3のマザーボードはまだ発売されていないので、これでも全く問題はないのだが、Socket AM3版のPhenom IIも第1四半期中には登場する見込みなので、DDR3メモリにこだわりたい人は少し待つのもいいだろう。

マザーボード側の対応について、正確にはメーカー各社のWEBサイトなどを参照して欲しいが、ショップ側でテストしたところでは、「いま売られているような新しいマザーボードであれば、ほとんどの製品で動作するのでは」とのこと。CPUと同時に購入するようであれば、スタッフに相談してみよう。

日本AMDは、発売日となる10日に、ユーザーイベントを開催する。購入者には特典もあるので、ぜひ会場に立ち寄ってみよう。