Axiotronが、Macworld ExpoでMacBook Proベースのタブレット「Modbook Pro」を発表した。5月-6月頃の出荷を予定しており、価格は4,999ドルから。発表イベントには、Axiotronの顧問に就任したSteve Wozniak氏 (Apple共同創設者) も登場し、同氏が開発に協力しているというProject Kopernikusのデモを披露した。

MacBook Proベースのタブレット「Modbook Pro」

傾けて置きやすいように外枠が斜めにデザインされている

Axiotronが初のタブレットMac「Modbook」を公開したのは2007年のMacworld Expoだった。ポリカーボネートのMacBookの本体にWacomのペナブルテクノロジー対応ディスプレイをはめ込み、OS XのInkwell技術でペン入力を実現した。2008年のMacworldではMac OS X Leopardに対応。Axiotronのブースではペン入力を活用したソフトウェアを開発するパートナー企業が様々なデモを披露していた。小規模ながらもタブレットMac市場の広がりが伝わってきた。そして今年、待望のPro版のModbookの登場である。

ベースとなっているのは、昨年秋に発売された15インチモデルのMacBook Proだ。改造の過程で同製品の最大の特徴であるユニボディが外されているものの、Proの質感を意識してModbook Proアルミニウム製の外装が採用されている。サイズは39.6×27.2×2.36センチで、重さが3.13キロ。AxiotronのCEOであるAndreas Haas氏は、2.36センチの薄さで、15.4インチ(1440×900ピクセル)という最大クラスのタブレットを実現している点を強くアピールしていた。

Modbook Proを初公開するCEOのAndreas Haas氏

スリムで質感の高いタブレットを強調

仕様は基本的にMacBook Proの現行モデルと同じで、CPUはIntel Core 2 Duo (2.4GHz/ 2.53GHz/ 2.8GHz)、最大4GBの1066MHz DDR3を搭載できる。グラフィックス機能としてGeForce 9600M GTを採用。最大320GBのHDDのほか、最大128GBのSSDを選択可能。カメラ、GPSシステムを内蔵する。

標準OSはMac OS Xで、Windows Vista Business Editionもプリインストールするオプションを用意している。また顧客のMacBook ProをModbook Proに改造する「Modservice Pro」もあり、こちらは3,049ドルからとなっている。