携帯のような2Wayカメラを搭載
Webカメラを搭載するノートPCは珍しくなくなってきたが、ほとんどの場合はビデオチャットでの使用を想定して、液晶上部に内蔵されている。そのため、PCを使用しながらデジタルカメラのように「自分が見ている風景」を写すのは困難。しかし、本機の場合は携帯電話のように液晶側と液晶背面の両方にカメラが搭載されており、PCを使いながら目の前の風景を撮影することも、ビデオチャットで友人とコミュニケーションをとることも簡単に実現可能だ。
しかも、ビデオチャット中にこのふたつのカメラを切り替えることができる。そのため、旅先の様子や会議中の様子を中継しながら友人とチャットすることが可能だ。互いの顔だけを見ているよりも、ずっと臨場感のある会話が楽しめる。自宅でしか使わないノートに背面カメラが搭載されていてもありがたみは少ないが、本機のような機動力の高いミニノートの場合は意外と重宝する。
なお、カメラの画素数は、液晶背面の方が約200万画素、液晶前面が約35万画素となっている。いずれも、メモ代わりには十分すぎる性能だ。
高精細な液晶と打鍵感のよいキーボードを装備
本機は1,280×768ドットという、一般的なノートPCと同クラスの高精細な液晶パネルを採用している。1,024×600ドットの液晶を採用する一般的なNetbookに比べて一度に表示できる情報量が多いため、大きめのダイアログを表示する場合もストレスが少ないのがうれしい。なお、この液晶はタッチパネル機能が搭載されており、付属のスタイラスペンなどを使って操作することも可能だ。
キーボードは、キーピッチが若干狭いものの、キーストロークがそこそこあり、打鍵感は悪くない。キー配列も標準的なので、慣れればタッチタイピングも不可能ではない。パームレスト部もそれなりにスペースがあるので、長文入力は意外にスムーズ。タッチパッドも小さいながら、最低限の操作性は確保されている。
ワンセグ機能は、予約録画やデータ放送表示、番組情報の取得など、必要な機能が過不足なく搭載されており、初めてでも使いやすい。受信感度は一般的なワンセグ携帯並だが、ケーブルで接続するタイプの外部アンテナが付属しているため、電波の届きにくい室内でも比較的安定して視聴することができる。
まとめ
小型ボディに光学ドライブをはじめとする便利な機能を凝縮したSX3KX06MA。基本性能自体はWindows Vistaを搭載した前モデルから大きな変更はないが、OSがXPになったことで動作はかなり軽快になり、使い勝手も上がっている。しかも価格が従来より1万円ほど引き下げられ、購入しやすくなった。それでも、一般的なNetbookよりは少し値段が高いが、光学ドライブを内蔵していることを考えると十分納得できる価格差だと思う。ミニノートはほしいけれど、機能に妥協はしたくないというユーザーには特に注目してほしい機種である。
■仕様 | |
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型番 | KOHJINSHA SX3KX06MA |
CPU | Intel Atom Z520(1.33GHz) |
チップセット | Intel US15W |
メモリ | 1GB |
HDD | 60GB |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィックス | Intel US15W(チップセット内蔵) |
ディスプレイ | 8.9型ワイド(1,280×768ドット) |
オーディオ | 内蔵ステレオスピーカー、Realtek High Definition Audio |
ネットワーク | IEEE802.11b/g、Bluetooth、10/100BASE-TX |
インタフェース | D-Sub15ピン×1、USB2.0×2、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)×1、マイク入力(ミニジャック)×1、2in1メモリーカードスロット×1、ExpressCard/34スロット×1 |
約3.7時間 | |
サイズ/重量 | 約W225×D185×H22~33mm/約1.25kg |
OS | Windows XP Home Edition |
ソフトウェア | StationMobile 5、マカフィー インターネットセキュリティスイートベーシック エディション(90日間限定版)ほか |
付属品 | ACアダプタ、マニュアル、スタイラスペン、クッションPCケース、外部TVアンテナほか |
直販価格 | 99,800円 |