肉じゃがのルーツ

さらには、海軍つながりということで、京都府舞鶴市と広島県呉市、長崎県佐世保市も出店。よこすかも含めた旧軍港四市としてくくられており、それぞれに海軍にちなんだグルメがあるという。舞鶴と呉は互いに肉じゃが発祥の地と主張しており、今回のイベントでも隣同士で肉じゃがの販売ブースを出店。"我が町こそが肉じゃがのルーツ"と主張し、火花を散らしていた。

旧軍港四市エリアから、京都府舞鶴市と広島県呉市のブース。どちらの市も肉じゃがのルーツと主張して譲らない。どちらも肉じゃがは1杯200円

大きな釜から肉じゃがをよそってくれる(写真は京都府舞鶴市のブース)

釜の中はこんな具合

同イベントは、横須賀での開催ということで海軍カレーのブースが多いが、全国のご当地カレーも販売されている。その数、約20種類。岐阜県は、「飛騨牛煮込みカレー」(500円)や「奥美濃古地鶏スープカレー」(500円)を販売。山形県はさくらんぼを具材にした「さくらんぼカレー」や郷土料理のいも煮をアレンジした「いも煮カレー」(共に700円)を販売していた。

山形県のブース。「さくらんぼカレー」などの個性派メニューが注目を集めていた

神奈川・南足柄市のブースでは、カレーシチュー「まさカリー 黄金のPOT」を販売

箱根の富士屋ホテル総料理長が監修したカレーシチュー「まさカリー 黄金のPOT」(400円)。地元名産の足柄牛とゴボウが入っている

「鎌倉ビール」の「たる生」(350円)など、地ビールやワインなども登場。おいしいカレーを食べながら、昼前から杯を重ねる大人もちらほら

会場をさらに奥に進んでいくと、カレーバイキングエリア見える。横須賀市内の海軍カレーを提供している9店が集結しており、300円で4種類のカレーが楽しめるとあって、長蛇の列。昼前には、何百人もの人が並んでいた。低価格での提供だが、ご飯は友好都市・会津若松産のコシヒカリ。これなら行列も納得。

バイキング会場

バイキング会場でご飯を盛るスタッフ。ものすごい量のご飯です。写真上はバイキング待ちの行列

「カレーばかり、そう何杯も食べられるものじゃない」と思っていたが、バラエティ感のあるラインナップで、飽きない。小食の私ですら3種類、同行していた女性編集者は7,8種類を完食していた。来場者は子供から年配層までと幅広く、カレーが日本人にとっての国民食であることを改めて実感したのであった。