みなさん、もうボーナスは支給されたでしょうか? せっかくのボーナスも年末年始のモノ入りであっという間に減ってしまうもの。その出費を少しでも押さえる工夫を節約アドバイザーの矢野きくのさんに聞いてみました。
年末年始の出費で何と言っても大きいのが帰省代。家族で九州を往復したら、10万円近い出費になってしまったという泣くに泣けない人もいるでしょう。
矢野さんは「飛行機でないと移動できない地域の人は、早割などで自己防衛するしかありませんが、本土内に帰省の人で電車を利用している人は、もう1度車での移動を考えてみては?」と言います。
家族3人(大人2人、小学生以下の子ども1人)の場合でこんなに安い!
ガソリン代も高いのにというかもしれませんが、矢野さんは「9月20日から導入された新ETC割引プランを上手に利用すれば、高速料金が最大50%のOFFになります。NEXCO,東日本 / 中日本 / 西日本が管理する全国の高速国道の一部の一般有料道で、「深夜割引」「通勤割引」「早朝深夜割引」を活用できます。「通勤割引」「早朝深夜割引」は100km以内の区間内制限がありますが、「深夜割引」は走行距離に関係なく最大50%OFFになるので、ETC割引を徹底活用して車で帰省するのがオススメというわけ」とアドバイスします。
たとえば、鎌倉から奈良(東大寺近辺)に帰省する例を考えてみましょう。通常ですと、鎌倉から横浜を経由して、新横浜まで電車で移動。新幹線で京都まで行き、そこから近鉄で奈良に到着というルートでしょう。これですと、大人片道1万4,060円、往復で2万8,120円。家族3人(大人2人、小学生以下の子ども1人)で7万300円もかかってしまいます。
ではクルマならどうでしょう。鎌倉から一般道を走って東名・厚木ICへ。東名高速道路→京滋バイパス→京奈和自動車道路 城陽ICを通って一般道で奈良に到着です。この間かかる費用は高速代1万250円(往復2万500円)。ガソリン代も足すと3万1,040円。これでも3万9,260円の差があり、クルマのほうが圧倒的に安いことがわかります。
さらに、先ほどの新ETC割引の深夜割引を使うと、高速代が50%OFFになり、2万500円のところ、9,500円の割引になります。両者の差は4万8,760円とさらに広がります。ただし、この深夜割引、距離制限はありませんが、時間制限があって、0時から4時の間に、指定の高速期間を走り切らなければいけません。サラリーマンのパパにはきついかもしれないけれど、ママと交替で深夜に4時間を走り切る、という努力が必要です。⇒新ETC割引は時間帯や組み合わせを考えて、最安値で利用!