TVアニメやゲームなどの主題歌を数多く歌う彩音。クリスマスイブの12月24日に発売される彼女の新曲「その先にある、誰かの笑顔の為に」も、アルケミストより11月27日に発売されたプレイステーション・ポータブル向け3Dタッグ格闘アクション『ひぐらしデイブレイク Portable』のオープニングテーマとなっている。そこで今回は、ニューシングル「その先にある、誰かの笑顔の為に」の発売を直前に控えた心境や楽曲に込められた想いなどについてを語ってもらった。
彩音が語る「その先にある、誰かの笑顔の為に」
――彩音さんの代表曲でもある「嘆きノ森」以来になる「ひぐらし」シリーズの楽曲を歌うことに決まったときの率直な感想はいかがでしたか?
「もともと『ひぐらしのなく頃に』が大好きだったので、『嘆きノ森』のお話をいただいたときはすごくうれしかったんですね。それで今回、『ひぐらしデイブレイク Portable』ということで、また『ひぐらし』シリーズの主題歌のお話しをいただけて、とてもうれしかったです」
――「ひぐらし」シリーズの楽曲ということで、今回の「その先にある、誰かの笑顔の為に」を初めて聴いたときの印象はいかがでしたか?
「『嘆きノ森』のカップリング曲で、『ひぐらしのなく頃に 澪尽し編』のオープニングテーマになっている『コンプレックス・イマージュ』という曲があるんですが、どちらかというとそちらの曲に近いですね。最初は『嘆きノ森』に近い感じの曲が来ると思っていたので、初めて聴いたときは『こんなに明るい曲なんだ』という印象を受けました」
――「ひぐらし」シリーズの楽曲にしては、意外と爽やかな感じに仕上がっていますよね
「『ひぐらしデイブレイク Portable』は、格闘のゲームなので、こういう爽やかな楽曲によって、作品の持ち味であったり、カラーだったりというものを、歌でもカバーできていたらうれしいです」
――ゲームのオープニングムービーなどにもすごくあっています
「『その先にある、誰かの笑顔の為に』っていうタイトルなんですが、ゲームのほうもプレイしていると、何となく笑顔が出てきちゃったりしますね。まだの方は『ひぐらしデイブレイク Portable』の公式サイトで観られるので、観てくださいね」
――ちなみにゲームのほうを実際にプレイしてみた感想はいかがですか?
「すごく難しいですね(笑)。それぞれのキャラクターが、"バット"だったり"ナタ"だったりっていう武器を持って戦うんですけど、私は個人的に野球が好きなので、バットを持って戦う圭一君でプレイしていますが、"撃沈"という感じでなかなか勝てなくて苦戦してます(笑)。でもゲーム自体はすごく楽しいですよ。今は自分ひとりでプレイしているのですが、もっとたくさんの方と一緒にプレイしたいなって思ってます」
「その先にある、誰かの笑顔の為に」 - テーマは"笑顔"
――それでは楽曲についてのお話を伺います。今回の「その先にある、誰かの笑顔の為に」は、どういった曲に仕上がっていますか?
「全体通して、歌詞の中に、友だち同士の"友情"だったり、"絆"だったり、そういったものが現れている楽曲になっています、私は今年、ライブやイベントを通して、ファンの方たちと触れ合う機会がすごく多かったんですが、やっぱりその中で、ファンの方の"笑顔"だったり、"元気"だったりが印象に残っていて、ファンの方たちと繋がっているんだっていう"絆"をすごく感じる一年でした。そういった点で、今回とてもいいタイミングでこの楽曲をいただいたんじゃないかなって。またひとつ私の代表作になる曲だと思います」
――限定盤にはプロモーションビデオが収録されたDVDが同梱されますが、その内容について教えてください
「今回はテーマが"笑顔"になっていまして、仲間同士が"笑顔"で繋がっている感じをPVで表現したかったんですよ。それで、ダンサーの方2人と一緒に踊って、楽しくライブ感のあるPVに仕上げました。ライブに来れなかった方には、このPVを観てもらってライブ感を味わっていただけたらいいですね」
――『ケンコー全裸系水泳部ウミショー』のオープニング曲だった「DOLPHINE☆JET」のPVのときと同じくらい踊ってますよね
「『DOLPHIN☆JET』のPVの場合は、同梱版というカタチで発売されていないので、世の中には出ていないんですよ。ダンスがメインのPVが収録されたDVD付の限定盤というのは今回が初めてなので、ぜひ手にとっていただけたらうれしいです。ダンスでは、サビの部分でクラップが入っていたりしますので、その部分はライブなどで皆さんと一緒に"笑顔"で楽しめたらいいですね」
――今回のPVでダンスがメインになったのは彩音さんのアイデアですか?
「ディレクターさんと一緒に考えて、ダンス付きのミュージッククリップにすることにしました。実はイベントなどで、ファンの方から私が踊っている姿をもっと観たいという声がありまして、いつか実現できたらいいなと思っていたのでとてもうれしいです。今回は早い段階からダンスを入れたPV付きの限定盤をリリースすることに決めていました」
――PVの中のダンスシーンは、かなりセクシーな衣装ですね
「そうですか? セクシーというよりも"元気"をアピールしたつもりなんですけどね(笑)。PVを観てライブ感を味わっていただき、"笑顔"になってもらえたらうれしいです」
――それは失礼しました(笑)。PVの中には、子どもの笑顔の写真なども盛り込まれていますね
「PVを撮影していただいたスタッフの方のご家族の写真を借りて、CGで合成しています。最初はダンサーさんと笑っているというシーンだったんですけど、それだとちょっと物足りなさがあったので、写真を使ってたくさんの"笑顔"を盛り込んでいます。私が直接知らない方たちでも、私の曲を聴いて自然と"笑顔"になってくれたらうれしいなっていう気持ちもプラスアルファで込められています」
――彩音さんの子どものころの写真が入っていたりはしますか?
「残念ながら、今回はないですね。でも、画面の向こうにいる、誰かのことを思って笑顔で歌って踊ってます(笑)」
――「その先にある、誰かの笑顔の為に」はすでにイベントやライブで何度か披露なさっていますが、その際のファンからの反応や手応えはいかがでしたか?
「私も楽しく歌わせてもらったというのもあるんですけど、お客さんの"笑顔"がこの曲を歌ったときにすごく返ってきた感じがしましたね。次に歌う曲名がわかるのか、『笑顔で聴いてくださいね』とMCをしているときから、お客さんがすごい"笑顔"で応えてくれたなっていう印象がありました」