チャットしながらレイアウトの打ち合わせができる「Connect Now」

オンラインでヘルプ表示ができるのは、Adobeアプリケーションのユーザーにとって目新しい話ではない。Adobe Creative Suite 4ではさらに一歩踏み込んだインターネットの活用ができる。 たとえば、新しいカラーテーマを入手したり、ConnectNow会議機能を利用して遠隔地間で音声を使ったコミュニケーションを行うなどだ。 このWebサービスを利用するには「Adobe ID」が必要になる。Adobe InDesign CS4のウィンドウメニューにある「エクステンション」で「サービス接続」パネルを開き、Adobe IDでログインする。

ウィンドウメニューの「エクステンション」ではインターネットを使用する「Connect Now」や「Kuler」を呼び出すことができる

カラーテーマの入手、作成を行う場合は「Kuler」を開いてみよう。デフォルトで用意されている以外のカラーテーマが無償で入手できるほか、「Adobe Illustrator」のカラーパネルに似た画面で新規カラーテーマを作成することもできる。しかし残念ながら、作成できるのはRGBカラーのみ。カラーテーマを自分のスウォッチパネルに保存しても印刷目的で使う場合はCMYKカラーに変更する必要がある。

Kulerを起動した場面。すでに複数のカラーセットが登録されており、「作成」をクリックすれば自分でカラーセットを作成することもできる

Kulerパネルの右下にあるアイコンをクリックすればスウォッチパネルに追加できる。残念ながらKulerのカラー設置はすべてRGBなので、印刷目的で使用する場合はCMYKにカラーモードを変更する

「ConnectNow」は、作業中のスクリーンを共有し、ライブカメラやチャットなどで会議を行うシステムだ。これはファイルメニューから「スクリーン共有」を実行して、Adobe IDでログインする。すると、自分専用の会議画面が現れるので、表示されたURLにアクセスすれば、遠隔地間で進捗状況や確認事項をInDesignドキュメントを見ながら打ち合わせることができる。 インターネットを使うと言っても、操作自体は何ら難しいステップがないので気軽に利用できるのが有り難いところだ。

Connect Nowを利用するには、ファイルメニューにある「スクリーンを共有」を実行する。するとWebブラウザが起動し、Connect Now画面が現れる。サービスはAdobe ID以外に、ゲストIDでも利用可能。ウイザードに従った操作なので、初心者でも簡単に利用できるのが嬉しい