次に、実際に「MP512ST」を使って、投写映像を検証してみた。まず驚いたのが、蛍光灯の下でも比較的明るく表示されるという点。185Wの光源と2200ルーメンの輝度によって、暗くなくてもハッキリ認識できるのだ。黒中心の映像を投射するとさずがに色が薄く感じるが、白地に黒い文字などのコントラストのはっきりした映像なら、かなりクリアに映し出される。
1mほど離してみたところ、たしかに50型以上のサイズで表示。表示もクリアで、迫力のある映像を楽しめる。任天堂のWiiやソニーのプレイステーション2など、試しにゲーム機を接続してプレイしてみたところ、普通のテレビでは味わえないような迫力を感じられた。1人で遊ぶのはもちろん、家族や友人と遊ぶのにも最適だろう。
また「MP512ST」は、4種類の画面モードが用意され、用途に応じて画質を手軽に変更できる。DVDを見るならシネマモード、ゲームをプレイするならダイナミックモードがオススメだ。
さらに、本体上面のボタンを操作することで、画質や表示位置なども調整可能である。なかでも注目は、表示メニューの「壁の色」。「青」や「薄い緑」などの項目を選択することで、白い壁でなくても自然な色合いで投写することが可能だ。
入力端子の切り替えは、操作パネルの[SOURCE]ボタンで切り替え可能。PCと接続し、入力端子に「D-Sub」を選べば、データプロジェクタとしても利用可能だ。プライベートだけでなく、プレゼンテーションなどのビジネスシーンでも利用できるスグレモノである。
「コストパフォーマンスはバツグン!!」
「MP512ST」の魅力は、「狭い部屋でも使える」と「価格が安い」の2点。実際に使ってみて、改めて実感させられた。短焦点であるため、人影やインテリアの影が映りこむこともなく、設置スペースにも困らない。さらに、これだけのスペックでありながら、70,000円を切るのは驚きだ。他の製品に比べれば安くはないのだが、この値段で100型オーバーの映像環境が手に入ると考えれば激安である。ゲームからホームシアター、ビジネスまで、幅広く活躍できる1台である。
■仕様 | |
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製品名 | MP512ST |
画素数 | 800×600ドット |
対応解像度 | VGA(640 x 480) ~ SXGA(1280 x 1024) |
画面サイズ | 38.5~300型 |
投写方法 | DLP(DMD単盤)方式 |
輝度 | 2200ルーメン |
コントラスト比 | 2500:1 |
投写距離 | 55型@1m |
投写レンズ | F=2.5(固定) |
アスペクト比 | 4: 3/16: 9 |
動作音 | 26dB(エコノミー)~31dB(ノーマル) |
入力端子 | HDMI端子x1、ミニD-sub15x1、Sビデオ端子x1、コンポジットビデオ端子x1、RS232端子 |
サイズ/重量 | W255×D214×H90mm/約2.4kg |
直販価格 | 69,800円 |