楽天証券・執行役員 矢田耕一さん(左)と投資信託事業部長 佐藤澄子さん(右)

相場の動きはまだまだ不透明だが、底値に近いところにあるのは確か。こんなときだからこそ、投資を始めてみたい人も多いだろう。投資信託を利用しての投資のはじめ方について、楽天証券・執行役員 矢田耕一さん、投資信託事業部長 佐藤澄子さんにお話をうかがいました。

世界中の株価がリーマンショックを契機に下落。結果的に日本株(TOPIX)の場合で、昨年末に投資して約1年後の12月初旬までで約45%の下落となっています。2007年6月には1万8,000円あった日経平均株価が、現在8,700円前後まで下がっているのですから、ここからさらに半分に下がるのは、考えにくい=今が底値では? と考えるのは、ごくごく自然の発想でしょう?

ただ、政府が減税施策を打ったり、日銀が政策金利の引き下げを模索しても、まだまだ株価の行方に明るい萌しは見えそうにありません。底値近辺にあるとは思うものの、大きな金額の投資は怖くてできないという慎重派がいるのもまた当然です。そういった人は、投資信託を利用した積立に挑戦するのがオススメです。

積立とは文字通り、毎月、決まった日時に定額を自動的に積み立てていくもの。初めて投資に挑戦すると、今ドキですと、毎日激しく値動きをして、たとえば、10万円を投資しても、それが、10万2000円に増えたかもと思うと、翌日には9万5000円に減るといった相場になっており、まさに夜も眠れない状況に陥ってしまいます。

その点、自動積立なら、最初の1カ月はやはり値動きが気になるかもしれませんが、3カ月、6カ月と継続していくうちに、日常生活の一部になってしまい、投資していることを忘れてしまうようになります。そうなれば、知らぬ間にお金がグングン増えて、明細書が来てみて「意外に増えているな」と喜びをかみしめることになるかもしれません。⇒楽天証券なら積立取扱本数310本! 幅広く選べる