投資信託積立を始める際、まず注意しなければいけないのが、どの金融機関で積立をするかということ。できれば、取扱本数の多いところが便利です。というのは、初めて積立を行う場合と、すでに投資をしている人が資産の補完で始める場合では、選ぶ商品が違ってきます。また初めての人でも、月数万円の積立をする余裕があるなら、複数本の投信を並行して積み立てたほうが、積立だけでポートフォリオを形成することができて、安定して資産を運用することができます。そうなると、なるべく1つの金融機関で積み立てのできる投信を選べたほうが便利、ということで取り扱い本数の多いところがオススメになるわけです。
その点、楽天証券は、投資信託の取り扱い本数が408本、そのうち、積立のできる投信が310本もあります(2008年12月12日現在)。これだけラインナップが揃っていれば、どんなタイプの投信でも選ぶことができるでしょう。これについて、楽天証券投資信託事業部長の佐藤澄子さんは「楽天証券では、投資信託による積立をオススメしています。『積立サービスの魅力』というコンテンツも用意しており、多くの人に投信積立を始めてもらえるよう呼びかけてみます。また、いざ投信を購入しようと思っても、どの投信を選んだらよいのかわからない、という声をよく聞きます。そこで、簡単な条件の入力で投信を絞ることのできる『かんたん検索』、6つの質問に答えるとぴったりの投信がわかる『なるほど検索』、リスクや運用会社、投資先などを細かく条件設定する『こだわり検索』の3つの機能を提供しています」。
では、実際どの投信から積立を始めたらよいでしょう。一番わかりやすいのは、先ほども株式市場の状況について触れましたが、底値と思われる日本株市場から始めることでしょう。しかも、日本株式市場の代表的な指数である日経平均株価(日経225)に連動する投信なら、値動きもわかりやすく、親しみがあるかもしれません。楽天証券なら、MHAM投信が設定する「MHAM株式インデックスファンド225」やDIAMアセットマネジメントが設定する「日経225ノーロードオープン」など、日経225インデックス型投信のなかでも、代表的な投信を選ぶことができます。
少し海外に目を投じると、世界中の株式市場が下落傾向にあるわけですから、いっそ、世界中の株式市場に投資する投信を選ぶ方法もあります。日本を除く先進国の株式市場に連動した指数としては、MSCIコクサイ指数がオススメ。楽天証券には、この指数に連動した外国株式型投信でドイチェアセットマネジメントが設定する「ドイチェ・世界株式ファンド(インデックス連動型)Bコース(為替ヘッジなし)」といった投信も取り扱っています。
もちろん、楽天証券には、BRICsに投資する投信、資源・環境・食糧関連に投資する投信、外国債券に投資する投信、毎月分配型投信など、多くのラインナップがありますので、好きな投資対象を選べばいいでしょう。
楽天証券ならではの、積立メリットもあるので、注目してみましょう。それは、ポイント制度です。楽天証券には、ネットショッピングモールの楽天市場で利用できる「楽天スーパーポイント」か、楽天証券と楽天市場の両方で使える「楽天証券ポイント」の2種類からポイントを選ぶことができます。
しかも、投信積立をすると、手数料の!%分がポイントバックされる仕組み。積立をするだけでポイントが貯まるのは、かなりの魅力です。さらに、半年に1度、残高に応じた還元ポイントもプラスでゲットできます。50万円ごとに250ポイントということですから、毎月の積立にボーナスでのスポット投資も加えて、還元ポイントもぜひ獲得したいものです。
さらに、楽天証券では、2009年1月6日までの限定で、投資積立キャンペーンを実施中。今、投資信託積立を申し込んだ人の中から、毎月5名に1万ポイントが当たるというもの。始めるだけでもしかしたら、1万ポイントがもらえるのだから、まさに相場的にも、お得度の点からも始め時といえるかもしれません。
聞き手 :酒井富士子氏
経済ジャーナリスト。回遊舎代表取締役。
上智大学卒。日経ホーム出版社入社。
「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長歴任後、リクルート入社。「あるじゃん」[赤すぐ」(赤ちゃんのためにすぐ使う本)副編集長を経て、2003年から現職。近著に「20代からはじめる お金が貯まる100の常識」(秀和システム発行)「FPになろう」「定年手続きダンドリスケジュール」(インデックスコミュニケーション)「編集長の情報術」(生活情報センター)。二児の母。