Google Chromeのセキュリティは
使い込めば使い込むほど、自分好みになっていくGoogle Chromeであるが、一方で、セキュリティ対策についてみていきたい。まずは、シークレットモードである(図15)。
シークレットモードでは、Webアクセスの一切の履歴を残さない。共有するPCやネットバンキングなどで使うと安心である。Google Chromeでは、シークレットモードのタブと普通のタブを同時に使うこともできる。
またGoogle Chromeでは、デフォルトでセーフブラウジングが搭載されている。あらかじめ、不正なプログラムをダウンロードさせたり、フィッシング詐欺を行うようなWebサイトを閲覧しようとすると、自動的に警告を発する(図16)。
これら以外にも、Google Chromeのセキュリティモデルでは、これまでのWebブラウザのよいところを積極的に取り入れている。悪意ある攻撃者が、メールなどでPCにWebページを含んだ内容を送り付けても、それらのファイルの実行などを制限する機能が盛り込まれている(セキュリティモデルと呼ばれるものだ)。ウイルス対策ソフトなどの防御も重要となるが、より危険なWebサイトに近づかないための工夫も施されている。
開発グループでは、必要な機能を絞り込んだ結果がGoogle Chromeであるというが、シンプルなインタフェースでありながら、非常に使いやすい機能を搭載している。現在は、Windows版のみであるが、Mac版やLinux版のリリースが待たれる。