サプライズ発言に沸いた「ドラゴンクエスト発表会」

ドラゴンクエストシリーズ エグゼクティブプロデューサーの三宅有氏

発表会ではまず、スクウェア・エニックスのドラゴンクエストシリーズ エグゼクティブプロデューサーである三宅有氏が壇上に。「ドラゴンクエストシリーズは、昨年末から2つの方向性でタイトルをリリースしてまいりました」ということで、「これまでゲームを遊んでいなかった、またはゲームから離れていた人に、手軽に『ドラゴンクエスト』の面白さを知っていただく、そして思い出していただく、そのためにDSで、昨年末に『ドラゴンクエストIV』を、今年の夏に『ドラゴンクエストV』をリメイクしてリリースしました」とし、その一方で、「『ドラゴンクエスト』を知らない子どもたちに向けた、子どもが大好きなカードゲームを主体とした『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』」を展開してきたと語った。DS向けの『ドラゴンクエストIV』『ドラゴンクエストV』はいずれも100万本を突破。アーケード向けの『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』もカードの累計出荷数が1億枚を超えるなど、ともに大成功を収めている状況を説明。引き続き、「ドラゴンクエスト」シリーズの最新情報ということで、12月3日から先行稼動を開始し、今週末には全国で本格稼動となる『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII』が映像とともに紹介された。


実際にマルチプレイを実演する堀井雄二氏

そして、本発表会の目玉ともいえる『ドラゴンクエストIX』の最新情報ということで、壇上には、ドラゴンクエストシリーズの生みの親である堀井雄二氏が登場した。堀井氏は、「みなさんもそれを見て、きっと安心するだろうと思って」ということで、まずは実際にデモプレイを開始。ステージでは、『ドラゴンクエストIX』の特徴でもある4人でのマルチプレイが実演された。本作には、自分のプロフィールをあらかじめ入力しておける機能が備わっており、楽曲を担当するすぎやまこういち氏やキャラクターデザインの鳥山明氏のプロフィールを入力したキャラクターも用意されていた。堀井氏によると、12月20日、21日に千葉・幕張メッセで開催される「ジャンプフェスタ2009」にてプレイヤブル出展が行われ、実際にプレイすることが可能とのこと、「会場では4人でも1人でも遊べるのでそれまで楽しみにしてください」(堀井氏)。

その後、『ドラゴンクエストIX』のムービーシーンや戦闘シーンの最新映像が上映されたが、その映像の最後でいきなり発売日と価格が発表された。2009年3月28日(土)に発売日が決定したことについて堀井氏は「頑張って間に合わすようにします(笑)」と語り、それに続いて「次の新しいものをそろそろ」ということで、「携帯機だったので、次はWiiがいいかなって、これいっちゃっていいんですか?」という、さらなるサプライズ発言が飛び出した。三宅氏も苦笑しながら「ドラゴンクエストXがWiiで? まあそういうことです」という肯定の発言。「今日はあくまでも『ドラゴンクエストIX』の発売日を皆様にお伝えするというのが趣旨でございますので」(三宅氏)ということだったが、いずれにせよ、『ドラゴンクエストIX』の発売日と次作『ドラゴンクエストX』のプラットホームという2つのビッグニュースが同時に発表されるという結果となった。


続いて登壇した任天堂の代表取締役社長である岩田聡氏からも、「まず、ニンテンドーDS向けの『ドラゴンクエストIX』が、ほぼ完成していよいよ発売日も正式に決まったこと、そして次回作の『ドラゴンクエストX』についても、堀井さんから今お話ししてくださったようにWii向けに開発を進めてくださっているということを大変うれしく思っております」との発言があり、次作『ドラゴンクエストX』がWiiプラットホームで開発されていることは間違いないといえそうだ。

岩田氏は「私たちハードメーカーがソフトメーカーさんと一緒に仕事をさせていただくうえでもっとも重要視しているのは、ソフトメーカーさんがソフトを出されるときに、勢いのある市場を作りだし、しっかり維持していく、ということがあります』と語り、ニンテンドーDSは今年前半少し元気がなかったが、夏以降、『ドラゴンクエストV』のリリースもあって元気を取り戻し、11月1日に「ニンテンドーDSi」の登場もあって、DSの市場は昨年を上回る勢いで推移しているとのことで、「これからの私たちの使命は、3月の『ドラゴンクエストIX』の発売に向けて、せっかく取り戻したDS市場の勢いをしっかり維持して、勢いのいい状態で発売日を迎えること」と語った。

「ドラゴンクエスト」が海外でも普及するように、しっかりタッグを組んでいきたい」と語る任天堂の岩田聡社長

発売日が決定し、安堵の笑み浮かべるスクウェア・エニックスの和田洋一社長

岩田氏の後をうけ、最後に登壇したのはスクウェア・エニックスの代表取締役社長である和田洋一氏。ユーザーだけでなく、会社の代表として自分自身も発売日決定を楽しみにしていたと語る和田氏。「『あぁ、よかった』という気持ちでいっぱいでございます」と安堵の笑みを浮かべた。

「ドラゴンクエスト」について、「皆様方よくご存知のとおり、本当に心の底から安心して楽しんでいただけるゲームになっております。今作に関してもまったくそれは変わっておりません」とし、「任天堂の岩田社長を前にして何でございますけれど、『ポケモン』しかやったことがないというお子様方もいらっしゃると思います。『ポケモン』より面白い、かもしれません。他意はないですよ全然(笑)。ぜひ安心して触れていただきたいというのが今回の『ドラゴンクエストIX』でございます」と、本作に対する大きな自信をみせた。そして最後に「この『ドラゴンクエストIX』は、皆様方を決して裏切ることがない、安心してできる、皆様方のゲームだと思っております。どうかご期待ください」と語り、発表会を締めくくった。

ゲームタイトル ドラゴンクエストIX 星空の守り人
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル ロールプレイング
発売予定日 2009年3月28日 (土)
価格 5,980円
CEROレーティング A (全年齢対象)
(C) 2009 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/LEVEL-5/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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