Mozilla Firefox(以下、Firefox)は、ウェブブラウザ戦争の末にソースコードを公開したNetscape Communicator 5.0をベースに開発されました。コンシューマユーザーから見れば、Internet Explorerと異なり、ソースコードの公開や使い勝手の良さも相まって、日本国内でも標準ウェブブラウザとして使用する方が増えつつあります。
Firefoxの設定はInternet Explorerと同じく、オプションダイアログから多くの設定が可能ながらも、項目の少なさに違和感を覚える方も多いのではないでしょうか。これは初心者が設定項目の多さに辟易し、操作に迷わないようにするため、項目の絞り込みが行なわれているからです。
では、すべての設定項目を表示させるには、どうすればいいでしょうか。ここで登場するのが「about:config」。Firefoxの動作に関するすべて項目をテキスト表示するページで、Firefoxには以前から用意されていた機能です。具体的には、ロケーションバーに「about:config」と入力し、[Enter]キーを押して詳細設定ページを開きましょう(図1)。
注意:本稿ではFirefoxのチューニングを行っておりますが、チューニングは使用者の責任において行ってください。
図1 Firefoxのロケーションバーに半角で「about:config」と入力し、[Enter]キーを押します |
初回閲覧時は「動作保証対象外になります!」と少々怖いメッセージが表示されます。この設定ページから行なえる設定内容は、Firefoxの動作に関するほぼすべてを制御できるため、このようなメッセージを用意したのでしょう。同ページにある[細心の注意を払って使用する]ボタンをクリックして先に進みましょう。この際、[次回もこの警告を表示する]のチェックを外しておけば、警告メッセージは表示されなくなります(図2)。
これで、「accessibility.~」など英文や数値などが羅列するページに切り替わりました。Firefoxの詳細設定ページに並ぶ各項目は、「設定名」「状態」「(設定の)型」「(設定の)値」で構成されており、ちょうどWindows OSにおけるレジストリと同じく若干のリスクはありますが、機能・設定を自由にカスタマイズできるという点では同じです(図3)。