モバイルの枠を超えたKCS Motion Ver.3
以上のような特徴により、モバイル総合管理システムとして実績を積み上げてきたKCS Motionだが、今回のバージョンアップでは何が変わったのか。
兼松コミュニケーションズ 法人営業本部 営業第一部 法人統括課 課長 高山裕敬氏 |
まず、新版の大きなメッセージとして打ち出されているのが、モバイルを超えた請求管理システムへと進化した点だ。Ver.3では新たに、カウネット/アスクルなどのオフィス用品販売や、ETC料金に対応。さらに、コピー機のランニング費用、コーポレートカードの支払い情報も取り込めるようになり、モバイル料金以外でも請求按分や請求データの分析が行えるようになった。
兼松コミュニケーションズ 法人営業本部 営業第一部 法人統括課 課長 高山裕敬氏は、これらの機能について「いずれもユーザーからの要望を反映したもの」だと説明する。
「従来版のユーザーからは、KCS Motionの請求管理機能を他の業務でも活用できるようにしてもらえないか、というご意見を多数いただいていた。そこで、同様の機能が有効な分野を洗い出し、業務効率化につながる機能を精力的に取り込んだ結果、今回のような形態になった」(高山氏)
これらの機能は、あくまでユーザーの立場で開発を進めてたどり着いたもので、細かい改善を重ねてきた操作性や機能が認められた証だという。似たような機能を提供するソフトウェアはほかにもあるが、「今回追加された機能は、携帯電話の販売促進を目的として開発している他社では真似できない部分」(高山氏)と自信を覗かせた。
もちろん、KCS Motionの根幹であるモバイル管理機能や操作性も大きく強化されている。例えば、従来は利用者と端末の2つを関連付けるだけだった管理機能を、SIMカードと端末が分離された昨今の携帯電話に対応すべく、利用者、SIMカード(契約回線)、端末の3つに分けて管理できるよう変更した。加えて、メニューの表示順を自由に変更したり、英語表示モードを搭載したりするなどの改善も加えられ、使いやすくなっているという。
さらに、各種データを自由に加工/エクスポートして他システムに取り込めるようになるなど、システム連携の面でも機能強化が実現されている。