アーク情報システムは、HDDを丸ごとコピーするユーティリティ、HD革命/CopyDrive Ver.3(以下、CopyDriveと略記)の販売を開始した。CopyDriveは、OS丸ごと別のHDDへコピーすることが可能なソフトウェア。古くなった内蔵HDDから容量の大きい新しいHDDへの交換、PCのデータのバックアップ用のコピーなど、増加する一方のHDDデータをしっかり管理したいユーザーにとっては、揃えておきたい1本だ。今回発売された新バージョンでは、容量の大きなHDDへの拡大コピーの際の自動パーティショニングやスケジュールによるコピー、Windows PEを使った製品CDからの起動、HDDの診断を行うSMARTデータ取得など充実したバージョンアップとなっている。
対応OSは、Windows Vistaの各エディション、XP(SP2)、2000(SP4)である。システム要件は、メモリがVistaで512MB以上(1GB以上を推奨)、XP、2000の場合128MB以上(256MB以上を推奨)、インストール用に50MB以上の空き容量、光学ドライブが必要になる。またCopyDriveでは、製品CDからWindows PEを使い起動もできる。その場合には、光学ドライブからの起動が可能なことが条件となる。価格はプロ版が6,300円、スタンダード版が5,460円となっている。両製品の違いは、同梱されるパーティション管理ソフト「HD 革命/PartitionLite Ver.1 for Vista」の有無となる。
HD革命/CopyDrive Ver.3の新機能
Ver.3の主な新機能には以下のものがある。
- 大きいHDDへの拡大コピー
- スケジュールによるコピー
- コピー後に自動的にシャットダウン
- SMARTデータの取得
- 製品CDから起動してのコピー
CopyDriveをインストールした場合と製品CDから起動した場合での機能の違いは、表1の通りである。
表1 機能の違い
項目 | インストールしてコピー | CDから起動してコピー |
---|---|---|
内蔵ハードディスクのコピー | ○ | ○ |
外付けハードディスクのコピー | ○ | ○ |
大きいハードディスクへ拡大コピー | ○ | ○ |
小さいハードディスクへ縮小コピー | ○ | ○ |
隠し領域を含めてコピー | ○ | ○ |
全セクターをコピー | ○ | × |
スケジュールを設定してコピー | ○ | × |
コピー中もウィンドウズ操作が可能 | ○ | × |
コピー終了後にシャットダウン | ○ | × |
ハードディスクの健康状態を表示 | ○ | × |
CDから起動した場合には、若干制約があるが、起動HDDが起動不能になった場合にはCDから起動して復旧することができる。また、接続可能なインタフェースや詳細なシステム要件は、アーク情報システムのWebページを参照してほしい。