── では、操作性についてお聞きします。新モデルでは、上位のEP-901FとEP-901Aにタッチパネルを採用していますが、その意図を教えてください。
川原 誰でも簡単に使って頂く究極のカタチとして、タッチパネルに行き着きました。たとえば、銀行のATMがお年寄りにも利用していただけるようなったのも、タッチパネルがひとつの理由だと思います。
EP-901FとEP-901Aの液晶パネルでは、さらに、各場面で必要なアイコンだけを後ろから光らせる「ライティングナビゲーション」という機能を搭載しているので、初めて操作する画面でも選択肢に戸惑うことはありません。普通のボタン操作に慣れている方でも、かなり直感的に使いやすくなっていると思います。
── 従来のColorioからも、抵抗なく乗り換えられると。
酒井 そうですね。ユーザーインタフェースについては、操作手順に従って左から右へ進んでいくレイアウトを5年以上前のモデルから採用し、昨年のモデルまで進化させてきました。EP-901FとEP-901Aはその体系を踏襲しながらタッチパネル化しているため、Colorioを使ったことがあるお客様ならなおさら簡単に感じるでしょう。まったく初めてプリンタを使うという場合でも、取扱説明書なしで、いきなり操作できると思いますね。
── となると、付属する取説の存在意義が気になります(笑)
酒井 最終的には、なくなるのが理想ですよね(笑)
鈴木 ただ、辞書と一緒で、困ったときに見るという安心感がありますね。そういうふうに使ってもらえればよいかと思います。
── なお、上記2モデル以外は通常のボタンで操作する仕様です。今後は、全モデルがタッチパネルになるという流れですか?
酒井 今モデルの評判をもう少し見させていただいてから、判断したいと思います。ご好評をいただいたとしても、コストの問題があるので、すぐに全モデルに搭載というのは難しいですね。ただ、徐々にタッチパネルが受け入れられていく流れではあるとは感じています。