すっかり、東京の秋のデザインイベントとして定着した「東京デザイナーズウィーク」。今年も10月30日から11月3日までの5日間、澄み渡る秋空の下、明治神宮外苑(東京・青山)をメイン会場に開催された。今回は、ロンドン発のコンテンポラリー・インテリアのトレードショー「100% Design Tokyo」を中心にデザインやコンセプトに優れた"家電"をレポートする。

会場は、新作発表の場として活用したい企業、自らの売り込みの場としたいフリーランスのデザイナーや学生などが、家具、照明、プロダクトなどの多彩なジャンルの作品を発表し、デザインマーケット(市場)さながらの活気に満ち溢れていた。

Lighting-照明

出展者数、内容ともに充実していたのが「照明」。有名照明メーカーの新作から、地方の伝統工芸を活かした作品、学生のプロトタイプまで、コンセプチュアルなデザインが多く見られた。

「Airline」
個人的に機能美に溢れるエアラインのフォルムが好きなのだが、その中でも最も美しいと称される「コンコルド」をイメージしてデザイン

「Highwire」
コンピューターを用いたデスクワークに最適な近未来型LEDデスクランプ

以上、バルミューダデザイン

「Hungry D76」
フォークにナイフにスプーン……。レストランなどで使えばユニークなオブジェに

「Giuko XXL」
天体の軌道の中に惑星が浮かんでいるように見えるランプ

「America」
ベースの部分は、サイドテーブル代わりにも

以上、ルミナベッラ

「14 Series」
2005年にカナダで創業した照明ブランドBOCCIの代表作。鋳造ガラスのペンダントは、単独でも、複数で吊るしても美しい

「21 Series」
半透明の白い磁器の表面を通過する拡散的な光と、曇りガラスを透過する明瞭な光のコントラストが特徴

以上、BOCCI

「TIKUMA」
長野県飯山市の伝統工芸品「内山紙」を、シェードに使用したランプ

以上、内山紙協同組合×デザイン創造工房『めがね』

ここからは、市販化されていない別注品、プロトタイプなどをご紹介。

「Enjoy Decoration!」
通称「試験管ランプ」。好きな花を生けて、自分だけのオリジナルランプを。一般に市販化はされていないが、商業施設などでは納入実績があるとのこと

以上、umenodesign

「HAZAMA」
就寝前の読書を終えたら、本を挟んでライトOFF。プロトタイプ

以上、SKY design

「Axis」
ハンガーを360°回転させて生まれたフォルム。オレンジのコードがアクセントに。韓国のデザイナーユニットの作品。プロトタイプ

以上、M+E Jeong min. Lee + Hye eun. Park

「A light of animal」
ミニチュアダックスフントの形をした、ユニークなランプ

以上、Wncart

「Fried Egg Candle」
キャンドルに点火し、ロウが溶けていくさまは、まるで目玉焼きの黄身が割れたよう。家電ではないが、あかりの一種ということでセレクト

以上、Jaehyung Hong

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