環境変数の設定
setコマンドを用いて、バッチファイルから新しい環境変数を作成したり、既存の環境変数の値を変更することができます。環境変数の設定には、次のようにsetコマンドを指定します。
set 変数名=文字列
最初に値を設定する環境変数の名前を指定し、= 記号に続いて対象の変数に設定する文字列を指定します。指定した名前に該当する環境変数が存在しない場合、新しい環境変数が作られます。そうでなければ、既存の変数の値が上書きされます。
個々のバッチファイルで自由に環境変数の値を変更してしまうと、複数のプロセスで共有している設定が壊れてしまうことを心配するかもしれませんが、set コマンドによって変更された環境変数の範囲は、そのコマンドプロセスの中に留まります。よって、システム全体に影響を与えることはなく、コマンドプロンプトを終了すると、バッチ処理の中で行われた環境変数の設定は失われます。
サンプル03
@echo off
set VALUE=Here we go!!
set VALUE
pause
実行結果
サンプル03の実行結果 |
サンプル03は、setコマンドを用いて環境変数VALUEに新しい文字列を保存し、その後setコマンドでVALUE変数を表示しています。実行結果を見れば、新しい変数が作られ、指定した文字列が保存されていることが確認できます。当然、set コマンドで作成した新しい環境変数も、echoコマンドなどに指定するパラメータから%VALUE%という形で参照できます。