いきなりOCモデル、だが……
発表されたばかりの「ATI Radeon HD 4830」を搭載するグラフィックスカードが早速発売となっている。店頭で確認できたのはMSI製と玄人志向製の2種類。玄人志向製は定格クロック(575MHz)だが、MSI製の方はオーバークロックモデルとなっている。
玄人志向の「RH4830-E512H/HD」は、512MBのGDDR3メモリを搭載する製品。出力端子の豊富さが特徴で、DVI/VGAに加えてHDMIまでオンボードで搭載している。動作クロックは定格通りだが、リファレンスカードと異なり、2スロット厚のクーラーが採用されている。価格は16,500円前後。
MSIの「R4830-T2D512-OC」は前述の通りオーバークロックモデルだが、コアクロックの上げ幅はわずか10MHz。また出力はDVI×2で、ショップスタッフが確認したところ、HDMIへの変換アダプタは入っていなかったそうだ。こちらの製品もクーラーは2スロット厚。価格は18,000円前後だ。
このHD 4830について、ショップ側の反応はかなり微妙。というのも、上位GPUであるHD 4850の価格がモデルによっては2万円を切るところまで来ており、価格差が小さいということがある。下位GPUであるHD 4670の価格も考慮すると、「15,000円前後にまで下がってくれれば……」というのが正直なところだ。
サーバーだってカラフルに
今週は、マザーボードやグラフィックスカードといった"主役"よりも、周辺パーツの新製品が目立っていた。まずはアビーのPCケース。
カラフルなキューブ型ケース「acubic C10」が記憶に新しいが、同じくMini-ITX向けとして登場したのが「acubic T20」。一見するとマイクロATX用のケースかと思う大きさ(321×191×361mm)だが、最大6台のHDDを搭載できる拡張性の高さがウリだ(別売のHDDホルダー使用時、標準では4台)。C10と同色が用意されており、価格はカラーによって24,000円前後から。
また、ATX用の「AS Enclosure 950GT」とマイクロATX用の「同 730GT」にカラーバージョンが登場している。「RED EYE」エディションとされており、カラーは赤。仕様は従来モデルとほぼ同じだが、LEDの色が全て赤に変わったほか、フロントのeSATAポートもIEEE 1394に変更された。価格は950GTが45,000円前後、730GTが36,000円前後。
幻の全銅製CPUクーラー
最近では全銅製のCPUクーラーも珍しくなってきたが(原材料の高騰の影響もあるだろう)、「全世界で1,000個限定」というプレミアモデルがThermalrightから登場した。この「TRUE Copper」のベースとなっているのはUltra-120なのだが、重さが驚異的。なんと1.8kgもあるそうで、マザーボードの縦置きは避けた方が良さそうだ。
15,000円前後という高価格にもかかわらず、限定モデルということもあってか、今回取材したショップでは全て完売。再入荷もないようなので、これから入手するのはちょっと厳しそうだ。