ライバルはIntel G45 Express
実際に性能を見るにあたって、当然Intel G45 Express搭載マザーボードと比較しないこといけないので、今回は対抗機材としてGIGABYTEの「GA-EG45M-DS2H」を用意した。その他、主なテスト環境は以下の通り。
マザーボード | P5N7A-VM | GA-EG45M-DS2H |
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チップセット | GeForce 9300 | Intel G45 |
グラフィックス | GeForce 9300 | GMA X4500HD |
ドライバ | GeForce Driver Version 178.13 | Intel GMA Driver Version 15.9.5.1502 |
CPU | Intel Core 2 Duo E8500 | |
メモリ | DDR2-800 1GB×2 | |
HDD | Seagate ST31000340AS (1TB 7200rpm) | |
OS | Microsoft Windows Vista Ultimate SP1 (32bit) |
ベンチマーク
オプションは無しで、解像度のみ変えて計測している |
「ワットチェッカー」でシステム単位の消費電力を計測。Loadの項目は3DMark06のGT2実行中のピーク |
3Dゲーム"も"遊びたいなら
GeForce 9300 mGPUは、Direct X10世代のIntelプラットフォーム向け統合チップセットとして、登場時期こそ競合よりも遅れてしまってはいたが、機能は充実しているし、グラフィックス性能に関しては、流石に高い結果を示すことができている。加えて、消費電力が抑えられている点も好印象である。
とは言っても、今回は機材手配の都合などで限られたテストしか行えなかったので、結論は出しようがないのだが、あくまでコレは"チップセット"だ。例えばメモリ転送速度であったり、システム系のテストもしてみないことには、真の実力を判断できたことにはならないだろう。
ただ、それを踏まえた上でもメリットは多い。ディスクリートGPUを別途導入しなくても、HD映像の再生支援は頼もしく、負荷がそれほど高くない3Dゲームなどであれば動作も問題ないクラスに達しており、安ければ良いというわけではないがコストは重視……といった向きにはピッタリの選択肢かと思う。後々、力不足を感じてディスクリートGPUを追加、となっても、Hybrid SLIやCUDA、PhysXでの利用を考えれば、投資の無駄は少ないことになる。最近の統合型チップセットでは、AMDプラットフォームに比べて物足りない感もあったIntelプラットフォームに、待望の楽しみな製品が登場してきたと言えよう。