NVIDIAから新たなグラフィックス統合型チップセット「GeForce 9400」と「同9300」が登場した。DirectX 10世代であり、Intelプラットフォーム向けでIntel G45 Expressとの真っ向勝負が宿命付けられたチップセットだ。今回はGeForce 9300を搭載するASUSTeKの「P5N7A-VM」を入手したので、軽く性能を試してみたい。

「GeForce 9300 mGPU」。1チップ構成のチップセットという点も特徴

Intel向け最速をアピール

まずはGeForce 9400と同9300の違いだが、基本的にはグラフィックスコアの動作周波数が異なる程度で、上位にあたるGeForce 9400がコア580MHz/シェーダ1400MHz、その下に位置する同9300がコア550MHz/シェーダ1200MHz。詳細な仕様なども含め、詳しくは以下の比較表で確認して欲しい。

GeForce 9400 GeForce 9300
DirectX DirectX 10
グラフィックコア 16
コアクロック 580MHz 450MHz
シェーダクロック 1400MHz 1200MHz
Hybrid SLI 対応
ビデオ PureVideo HD
オーディオ 7.1 LPCM
ディスプレイ出力 HDMI/DVI/DP/VGA
対応CPU Core 2ファミリー、Pentium D/4、Celeron D、Celeron
FSB 1333MHz
対応メモリ DDR3-1333/DDR2-800
PCI Express 2.0 1(x16)/4(x1)
SATA 6
RAID 0/1/0+1/5
LAN GbE
USB 12

「GeForce 9300 mGPU」のブロックダイアグラム

なお、製品名からもわかるように、GeForce 9300 mGPUにはGeForce 9シリーズのグラフィックスコアが統合されているため、CUDA、Hybrid SLI、PureVideo HD、PhysXといった最新の機能群はひと通りサポートしている。

最新世代のGeForce GPUが持つ機能群はひと通りサポート