古川もとあき with VOYAGER
神戸から参戦したのが「古川もとあき with VOYAGER」。楽曲は『悪魔城ドラキュラ』からはじまり、『XEXEX』『グラディウスII』『A-JAX』など、KONAMIのシューティングゲームを中心としたオールドゲームよりのラインナップで構成されていたが、最新のアレンジによって生まれ変わった楽曲に、オールドファンにも新鮮な感動を与えていたようだった。
quad × KPLECRAFT
DJステージにquadとKPLECRAFTの2人が登場し演奏を開始。ステージのタイトルは「オトメディウスG シューティングメドレー」。演奏の合い間に登場した日比野則彦の説明によると、Xbox 360向けに発売予定となっている『オトメディウスG』では、ダウンロードコンテンツとして楽曲の配信を予定しており、その中には『グラディウス』や『沙羅曼蛇』『サンダークロス』『ツインビー』などの往年のシューティングゲームサウンドが含まれているとのこと。その配信楽曲をいち早くメドレーとしたのが今回のステージで、アレンジャーとして参加しているquadとKPLECRAFTの2人がDJを務めることとなった。オールドゲームでありながら、最新のアレンジを施された楽曲は、知っている曲でも新たな感動を呼ぶ。Xbox 360『オトメディウスG』のリリースが待ち遠しくなった観客も多かったことだろう。
H.(from SEGA)
ここでコナミサウンドからセガサウンドへ一転。勢いよく『スペースハリアー』のテーマでステージに登場したのがH.(from SEGA)。今回圧巻だったのが2曲目の「ファンタジーゾーン・メドレー」。「ファンタジーソーン」シリーズのサウンド十数曲を一曲に仕上げたメドレーで、時間にして約10分というロングタイトルとなった。そして『電脳戦機バーチャロン フォース』のテーマ「Conquista Ciela」を大迫力で熱唱。色濃い3曲でステージをまとめ上げた。
Hip Tanaka.ex
DJステージに登場したのはHip Tanaka.ex(田中宏和)。「多分今日の中で一番ピコピコしていると思う」と語るとおり、『ドンキーコング』『バルーンファイト』『レッキングクルー』『ドクターマリオ』といった懐かしの名作のいわゆる8BITサウンドを巧みにアレンジした楽曲で、観客を楽しませてくれた。
今井麻美×仁後真耶子×平田宏美×長谷川明子 from THE IDOLM@STER featuring ファミソン8BIT☆アイドルマスター
今回の「EXTRA2008」のラストを飾ったのが「今井麻美×仁後真耶子×平田宏美×長谷川明子 from THE IDOLM@STER featuring ファミソン8BIT☆アイドルマスター」。人気のアイマスと8BITサウンドの融合で話題を呼んだ「ファミソン8BIT☆アイドルマスター」シリーズだが、今回はその楽曲が生で楽しめるとあって、期待して来場したファンも多かったようだ。まず最初はライブステージに、高槻やよい役の仁後真耶子と如月千早役の今井麻美が登場。「Labyrinth(『パックマン』NEW SONG)」や「Fly High!(『ドラゴンスピリット)NEW SONG」などを披露。続いてDJステージに菊地真役の平田宏美と星井美希役の長谷川明子によって、「First Stage (『ゼビウス』ファミソン8BIT MIX)」「ハリキリ★ラリー(『ニューラリーX』NEW SONG)」などを熱唱した。
「KORG DS-10」による『ファイナルファンタジーII』『クロノトリガー』ではじまり、『オトメディウスG』をはじめとするシューティングゲーム、そしてTHE IDOLM@STERで幕を閉じた今回の「EXTRA 2008」。ゲームサウンドと一言で言っても、ロックあり、テクノあり、ポップあり、さらにはオーケストラ風味が混ざり合うなど、まさに多種多様な構成で行われた。ひとつひとつはバラバラでもそれが一堂に会することによって、ゲームサウンドの新たな魅力、そして新たな可能性をあらためて発見できる機会として、今後も長くイベントが続いていくことを期待したい。