さて、RAMディスクがどの程度速いのかをご覧頂くため、ひよひよ氏作のベンチマークツール「CrystalDiskMark」を用いて、HDDとRAMディスクの読み書きスピードを測定してみた。ただし検証用PCが若干古く、メモリもDDRのため、やや低めのパフォーマンスとなってしまっている。ご了承頂きたい。
HDDはシーケンシャルアクセスやランダムアクセス時に異なる転送速度となってしまったが、RAMディスクの場合はほぼ一定である。また、各アクセス方式を合算してみると約26倍もの開きがあり、高速化されているのは説明するまでもないほど明らかだ(表1)。
検証用コンピュータの主なスペック
- マザーボード:Asus A8N-SLI Premium
- メインメモリ:PC3200 DDR SDRAM 1GB×4
- CPU:AMD Athlon 64 X2 4400+
- HDD:Westerndigital WD3200KS
- OS:Windows XP Professional SP3
表1 (単位はMB/秒)
HDD(Read) | HDD(Write) | RamPhantom3 LE(Read) | RamPhantom3 LE(Write) | |
---|---|---|---|---|
シーケンシャル | 58.69 | 56.57 | 778.3 | 777.9 |
ランダム512KB | 26.48 | 37.35 | 1198 | 937 |
ランダム4KB | 0.395 | 1.329 | 234.4 | 216.7 |
RAMディスクといえば、先頃話題になった「Gavotte Ramdisk 」が記憶に新しく、同ツールをお使いの方は機能差も気になることだろう。先と同じ検証用コンピュータを使い、ベンチマークを行なってみた(表2)。シーケンシャルスピードは誤差の範囲内ながらも、ランダムアクセスのスピードは圧倒的だ。一時ファイルの格納というRAMディスクの性格を考えると、ランダムアクセススピードが速い「RamPhantom3 LE」に軍配が上がるだろう。
表2 (単位はMB/秒)
Gavotte Ramdisk(Read) | Gavotte Ramdisk(Write) | RamPhantom3 LE(Read) | RamPhantom3 LE(Write) | |
---|---|---|---|---|
シーケンシャル | 791.5 | 753.8 | 778.3 | 777.9 |
ランダム512KB | 728.7 | 710.7 | 1198 | 937 |
ランダム4KB | 55.88 | 55.21 | 234.4 | 216.7 |
阿久津良和(Cactus)