乗客とパイロットをつなぐノースウエスト航空会社のIFSRの仕事とは

決め細やかなサービスだけでなく、そんな頼もしさも兼ね備える鈴木さんが、NWAの空の旅の魅力と独自の視点でもおススメ点を語ってくれた。

鈴木「北米路線でNWAをご利用なさるお客様は、運航スケジュールの利便性をあげる方が多いと思います。特に西海岸行きの便は日本を午後出発し、午前8～9時に到着するので、時間を有効に使えて便利だとビジネスマンの方に好評です。機内の好きな席ですが、私は中腹あたりにある緊急脱出口近くの窓側席が好きですね。少しでも景色を見ながら空の旅を楽しみたいです。もちろん、みなさんにおススメのお席は「ワールド・ビジネスクラス」です。NWAの国際線にはファーストクラスがありませんが、その分ビジネスクラスの質を高めています。私が好きなのは、(ボーイング747型機の)コックピットのすぐ裏、2階の一番前ですね。2階は静かですし、一番前はもう別空間ですよね。ビジネスクラスでは『スカイバスケット』と呼ばれるちょっとしたお飲み物とお食事のテーブルもあり、好きなときに食べたいものを選べるので便利です」

"NWAらしい旅の過ごし方"について尋ねると、鈴木さんは自慢のハワイ便や北米便で行く旅の先での、素朴で優雅な時間を提案してくれた。

鈴木「NWAはホノルル(ハワイ)便が1日2本、夏は3本の便が出ていて、私も大好きなディスティネーションのひとつです。夜出発の成田 – ホノルル便に乗ると、ホノルルに午前9時ぐらいに到着するので、初日から丸1日楽しめます。ハワイではぜひ自然を満喫してもらいたいです。現地の日帰りツアーに申し込むのもいいですし、ワイキキビーチでアクティブに動くのもいいでしょうね。また、個人的にはアメリカのスーパーマーケットですとか、フィッシュマーケットに行くのがすごく好きで、そういうところで現地の果物を食べたり、おいしい食材を味わったりするのが楽しいですね」

では、プライベートでは彼女自身、どんな旅行スタイルを持っているのだろうか。

鈴木「感動した時間や得たものを大切にしたいので、1人旅が多いのですが、旅に出ると、日記とメモを必ず残します。チラシの余白にちょっとした思いなどを書き綴って、ちゃんと持ち帰って、大事に保存しています。4～5年経ってあらためてそのメモなどを眺めたとき、そのときの空気を感じ取れるように……。でも旅先では、ちょっとしたことで感動してしまうんですけどね(笑)」

プライベートでも、人や物事と真摯に向かい合い、大切にするということ。それが鈴木さんのポリシーなのだろう。最後に、IFSR鈴木さんの今後と、抱負を尋ねた。

鈴木「まだまだIFSRの存在をご存じない方が多いと思いますので、今まで以上にもう少し前へ出て、今まで以上に積極的に、『自分は何者であるか』をアピールしたいですね。NWAにしかないIFSRを、お客様にもっともっと活用していただけるような雰囲気づくりに貢献していきたいと思います。特に、アジア路線で積極的にお客様と接しながらお話をしていきたいですね」