パソコンが広げる無限の可能性
ハンズオンセミナーが修了して、参加者の方にお話をお伺いすることができた。右の写真でマウスを操作する井上さん(67歳)と眼鏡の良く似合う小林さん(76歳)。彼女らは元々同じスクールに通っていた仲間だったそうだが、本格的にパソコンを勉強したのは3年ほど前から。
共通の趣味でもある登山で撮影した写真をパソコンに取り込んで愉しんでいるのはもちろん、おふたりでブログも執筆されているというから驚き。「あそこのブログは動画が貼り付けられないから引っ越そうかしら」などと言う会話には驚かされる。しかも、良くありがちな娘息子のお下がりパソコンで……という馴れ初めではなく、自分でカタログや店舗で調査して、自分に最適なスペックのものを購入したのだそう。
お二人とも仰っていたのが、パソコン、そしてインターネットを利用することによって自分の生活の幅がグンと広がったということ。今まで行っていた山登りも、デジタルカメラで写真を撮影してブログにアップ、情報を発信して仲間と共有することができるようになり、愉しみが増えた。そう笑顔で仰ってくださった。その輝く笑顔は、"シニア"などとは呼べないほどバイタリティに溢れ、若々しさを放っていたように思う。
障がい者も高齢者も、健常者と変らぬアクセシビリティを
マイクロソフトが考えるアクセシビリティは、Windows XPからWindows VistaへとOSが進化し、格段に扱いやすくなったと言えよう。コントロールパネルのなかの「コンピュータの簡単操作センター」により、画面の拡大やスクリーンキーボードはもちろん、「マウスやポインティングデバイスの設定を行う」といった目的別にセットアップすることが可能になった。ひとつの入口で各種機能の設定ができるようになったWindows Vistaは、多くの人々に「パソコンがある愉しみ」「パソコンに触れることができる歓び」をもたらすだろう。そして、サードパーティとの連携により、シニアや障がい者でもパソコンを操ることを可能にし、自己表現や就労に活かすこともできる。今後、更なるOSが登場する際には、より多くの人々に"パソコンがある生活""パソコンがある歓び"をもたらして欲しいと切に願うばかりだ。
参考HP
マイクロソフト アクセシビリティ ホーム
支援技術開発者、開発企業様向けのプログラム
情報通信アクセス協議会