システム・コンサルタンツは、イヤホンの振動板をマイクに利用する方式の通話端末のコンセプトモデルを展示。同方式を採用している日鉄エレックスのハンズフリーキットを並べて展示し、実際に耳から発せられる声帯振動のみで通話が可能であることを実演した。
千葉工業大学は、ペルソナデザインをテーマに「患者に嬉しい情報デザイン」の提案として、WILLCOMコアモジュールフォーラムとの合同企画である3つのコンセプトモデルの展示を行った。
「releaf」は、診療までの待ち時間のストレスを軽減する為に考案された木の葉型端末。W-SIMを内蔵し、診療時間の変更などに対応できるよう設計されている。テントウムシの動きで時間を曖昧に表示するというアイデアが新しい。
「asi oto」は、足のリハビリに利用する端末。治療に時間がかかるリハビリを、音や光、触覚などを加えることで楽しみながら治療を進められるように考案されている。治療データは随時W-SIMによって記録される。
「薬○君」は、薬の副作用や悪い飲み合わせなどをより簡単に知ることができるシステム。ICチップの埋め込まれた袋を利用し、薬の情報を画面に表示するというもの。薬の情報はW-SIMによって病院と共有される。
現在はまだまだ実現には遠いアイデアとのことだったが、製品をコストや仕組みから考えるのではなく、ユーザーの利便性や欲求の側から考えていくという学生らしい柔軟な発想が興味深かった。