各社共同での展示を行うWCMブース

9月30日より、幕張メッセで開催されている「CEATEC JAPAN 2008」にWILLCOMコアモジュールフォーラムが出展した。ウィルコムのW-SIMを利用したビジネスソリューションやサービス、新たな端末の開発などを目的とする同会の展示ブースでは、参加各社によるコンセプトモックや実機の展示が行われた。

アットマークテクノは、グーグルが開発した携帯電話向けソフトウェアプラットフォーム「Android」が動作する組み込み用途向けパネルコンピュータ「Armadillo-500 FX 開発セット」の展示を行った。

Androidが実際に稼動するボードが2機展示された

Androidデスクトップ画面。タッチパネルになっている

Armadillo-500 FX 開発セットは、コンビニエンスストアの業務用端末やセットトップボックス、カラオケ機のリモコンなど、幅広い用途に対応できる開発用ボードセット。同展示では、Androidが開発ボード上で動作しており、メーラーやWebブラウザ、さらにGoogleマップといったサービスが利用可能な状態にまで作り込まれていた。

Armadillo-500 FX 開発セットは主にLCDパネル部とメイン基板部の2つから構成され、更にキーパネル部は用途によって換装可能。展示マシンにはW-SIM用スロットが搭載され、アルテル製W-SIM・RX420ALが使用されていたが、メイン基板の仕様を変更することによりCFカードスロットなどを搭載することもできる。

Armadillo-500 FX 開発セットは31日より128,100円で発売予定。9月30日より同社Webサイトでも先行予約の受付を開始している。

Googleマップを表示。操作キーはPDAタイプ

こちらもGoogleマップ。操作キーは携帯電話タイプ

WebブラウザでGoogleニュースを表示

W-SIMは上部右側のスロットに接続

メイン基板。CPUはARM11(Freescale i.MX31)

CFカードスロットを搭載した開発ボードも用意