パラメータと戻り値
関数は、任意の型のパラメータを受け取ることができます。パラメータをどのように利用するかは開発者の自由ですが、一般に、関数の処理内容に関する参考情報を受け取り、関数内ではパラメータに指定された情報に従って処理の内容を決定したり、計算を行います。複雑な計算を行う関数などで、関数に計算させる項をパラメータに指定することができます。
関数がパラメータを受け取るには、関数名の直後に指定する ( ) 内の仮パラメータリストに、受け取る際の型名とパラメータ名を指定します。
void func( int x, int y ) { ... }
上記のfunc()関数は、2つの整数をパラメータとして受け取ります。受け取ったパラメータは int型のx変数とy変数として利用できます。これらの変数は、関数本体となっている複合文の中でのみ有効です。パラメータを持つ関数の呼び出し方については、これまでprintf()関数などを呼び出してきた方法と同じです。上記のfunc()関数を呼び出すには、仮パラメータリストに従って xとyパラメータに渡す2つの整数を指定します。例えば、次のように呼び出せるでしょう。
func(10, 20);
この場合、仮パラメータxには10が、yには20が渡されます。
サンプル03
#include <stdio.h>
void func(int x, int y)
{
printf("X=%d, Y=%d\n", x, y);
}
int main(void)
{
func(10, 20);
func(100, 200);
func(123, 4567);
return 0;
}
実行結果
サンプル03の実行結果 |
サンプル03は、int型の仮パラメータxとyを持つfunc()関数を作成しています。この関数を呼び出すには、2つの整数をパラメータとして指定しなければなりません。func()関数は、パラメータに渡された値をprintf()関数で表示するだけです。実行結果を見ると、main()メソッドからのfunc()関数の呼び出し時にパラメータに指定した値が、正しくfunc()関数の内部に渡されていることが確認できます。