ここで実際に、[らくらくスタート]ボタンを使って機器を接続してみよう。まずは、ニンテンドーDSで簡単に接続できるかを試してみる。Wi-Fi通信対応のソフトからWi-Fi接続設定画面を開くと、接続先を選択する画面が現われる。ここで適当な接続先を選び「設定」を押すと、アクセスポイントの設定が可能だ。DSの画面で「らくらく無線スタート」のボタンを押した後、Aterm WR8100Nの[らくらくスタート]ボタンをしばらく押すと、親機とDSが自動的に接続する。なるほど、確かに簡単だ。
なお、「らくらく無線スタート」機能を使っても正常に接続できないことがある。それは、Aterm WR8100Nのセキュリティ機能(暗号化方式)がWEP方式に設定されていない場合だ。ニンテンドーDSでは、WEP方式にしか対応していない。そのため、Aterm WR8100Nの接続設定画面でWEP方式に設定し直す必要があるのだ。ただし、WEP方式はセキュリティとしては脆弱なため、PCで使う分には安心できない。DSとPCとで、セキュリティ設定の異なるネットワークを使い分けるといいだろう。
無線LAN子機「Aterm WL300NU-G」を使った接続
次に、PCを無線LANネットワークに接続してみよう。無線LAN機能内蔵のノートPCなら、Aterm WR8100Nに付属のソフト「らくらく無線スタートEX」を利用すれば手軽に接続できる。無線LAN機能のないPCなら、無線LAN子機が必要だ。そこで、USB接続の無線LAN子機「Aterm WL300NU-G」を使ってみた。
ドライバーをインストール後、子機を接続して接続ソフト「サテライトマネージャ」を起動。「らくらく無線スタート」を実行後、親機のボタンを押すだけで接続できた。このお手軽さは、非常に便利である。細かなセキュリティ設定を行ないたいユーザーには向かないが、初心者であれば安心かつ手軽に使える機能だろう。
この手軽さは、初心者ユーザー以外にもオススメ
接続が簡単に行なえるうえに、通信速度も高速。さらに、アンテナ内蔵のボディはコンパクトと、三拍子揃ったAterm WR8100N。初心者ユーザーだけでなく、筆者のようなメンドくさがりな人にもオススメである。今回はレビュー用に借りたわけだが、長期レポートとしてこのままあと3年ぐらいは使い続けてみようかと……、えっ、ダメ? 自分で買えって?
(高橋量 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)