GeForce GTX 260の強化版が初登場

ZOTACからは、新型の「GeForce GTX 260」を搭載したグラフィックカード「ZOTAC GeForce GTX 260 2」が発売となっている。NVIDIAから正式なリリースは出されていないが、シェーダの数が192基から216基に増えたものだという。この新バージョンのGTX 260を搭載するグラフィックカードは、ZOTACが初めてだ。

製品の見た目は全く変わっていない

パッケージはシールを張っただけ

シェーダ数は、上位モデルのGTX 280が240基、旧GTX 260が192基だったので、シェーダ数だけで見れば、新GTX 260はこのちょうど中間にポジションアップしたことになる。ただし、価格も43,000円~44,000円前後と、最近のGTX 280製品と旧GTX 260製品の売価の間くらいになってしまったので、売れるかどうかは微妙なところ。

結局140Wというのは何だったのか

AMDの最上位CPU「Phenom X4 9950 Black Edition」のTDPは140Wだったが、125Wに下がったという新バージョンが登場している。製品パッケージにはTDPに関する記載はないが、シールの色がライトブルーになっているので区別が付く。またOPNも従来の「HD995ZFAJ4BGH」から「HD995ZXAJ4BGH」に変更されている。

新バージョン(左)と旧バージョン(右)

OPNは"ZFA"が"ZXA"に1文字変わっただけ

AMDの公式情報がないため、新モデルについての詳細は不明だが、ショップによるとリビジョンなどの変更はないという(となると、TDPが下がった理由がよく分からないのだが)。価格は旧バージョンから若干上がり、21,000円~22,500円程度となっている。

V1のアルミバージョンが登場

冷却関連では、Thermaltakeから新製品が2つ発売となっている。CPUクーラーの「V1 AX」は、インパクトのある扇形で話題になった「V1」のアルミバージョン。材質以外の仕様は基本的に同じだが、重さは637gから420gに軽量化された。価格は6,000円前後。「SOrb」はOrbシリーズ第2弾のVGAクーラーで、S型のヒートパイプが特徴。価格は4,500円前後。

CPUクーラー「V1 AX」。形はV1と全く同じに見える

VGAクーラー「SOrb」。Radeon HD 4850にも対応する

爆音PCを作ろう?

冷却ファンというと普通は静音性がウリになるものだが、T-ZONE PC DIY SHOPではあえて爆音ファンのデモを実施中。新製品というわけではないのだが、普段、あまり動作を見る機会もないので、どのくらいうるさいのか試してみるといいだろう。しかし強烈にうるさいだけのことはあり、冷却性能は折り紙付きだ。

これはオウルテックの12cmファン「F12-HHH」。回転数は6,000rpmで、ノイズレベルはなんと64dB。ドライヤーのような音だった

VIZOの9cmファン「VZ-WS9238」を4発使用。4,800RPMで55dB(A)だが、これよりもF12-HHH×1発の方がうるさかった印象だ