メールとRSS機能の強化

従来のOperaでは、メールチェックとRSSチェックの際、フリーズしたように処理が重くなることがありました(特に起動時)。9.5からはメールのデータ形式が新しくなり、メールチェックやメールを切り替えた時などの動作が向上しています。そして、新着メッセージや記事を受信すると、Thunderbirdなどのように画面右端にポップアップ通知されるようになりました(図13)。

(図13)新着メールだけでなく、新着RSSフィードもポップアップ通知されるようになりました。タイトルをクリックすれば、そのメールやフィードが開きます

複数のメールアカウントを利用している場合、従来はIMAPサーバーのアカウントのみがメールパネルの一番下に表示されていましたが、9.5ではPOPサーバーのアカウントも表示されるようになり、個別のアカウントのメールを確認しやすくなりました。また、IMAPの扱いが向上して速度が向上したほか、Gmailのフォルダはサブフォルダ内にまとめて表示されるようになりました(図14)。 それから細かい改良点ですが、各RSSフィードの一覧では[F5]キーを押すことで、表示中のフィードのみ最新情報に更新することができるようになりました。頻繁に更新されるフィードの最新情報を確認したい場合に便利です。これはIMAPのメールフォルダを表示している場合にも利用できるので、新着メールをすぐ確認したい場合にも使えます。

メールパネルにはPOPアカウントも別途表示されます(パネルの一番下)。GmailをIMAPで使用すると、受信メール以外のフォルダが[Gmail]フォルダ内のサブフォルダとして表示されるようになります。Gmailで設定したラベルもフォルダとして表示されます

ということで、Opera 9.5は見た目以外にはそれほど真新しさがあるわけではありませんが、速度や安定性がアップしたことにより、地味ながらもより快適に使えるようになりました。Operaを使い続けているユーザーはもちろん、Vista搭載のネットブックのような環境でも割と快適にブラウズできるので、そういったマシンで利用するのも良いのではないでしょうか。