3つレンダリングエンジンを切り替えて使う

さて、Lunascape5.0のもう1つ目玉が、トリプルエンジンの搭載である。Lunascape5.0には、次のレンダリングエンジンが搭載されている。

  • Gecko1.9.1:ネットスケープコミュニケーションズが開発したエンジンである。Firefoxなどに搭載されている。
  • Trident:マイクロソフトのInternet Explorerに搭載されるエンジンである。
  • Webkit:アップルのMac OS Xの標準ブラウザ、Safariに搭載されているエンジンである。SafariはWindows版もある。Google Chromeもこのレンダリングエンジンである。

これら以外にもレンダリングエンジンはあるが、ほぼ主要なものが揃っているといっても過言ではない。現在のインターネットでの、Webブラウザの利用状況では、マイクロソフトのIE系がもっともシェアが多い。その結果、WebページがIE用の設定を行うことが多いというのも事実である。より高速なWebブラウザに乗り換えたいのだが、Webページが正しく表示できないといった理由もあり、IEを使い続けることもある。また複数のWebブラウザをインストールして、状況に応じて使い分けるといったことをしている人も少なくない。しかし、ブックマークの管理など、手間がかかることが大きな問題となる。その問題をLunascape5.0で、解消することができる。表示しているタブで、レンダリングエンジンを切り替えるには、ステータスバーにあるアイコンをクリックする(図4)。

図4 レンダリングエンジンの切り替え

メニューに、[Trident(IE)]、[Gecko]、[Webkit]と表示されるので、お好みのレンダリングエンジンを選択するだけである。どのレンダリングエンジンを使用しているかは、図5から図7の通りである。

図5 Trident(IE)

図6 Gecko

図7 Webkit

表示しているタブでのエンジン切り替えは、タブ上で右クリックでも行うことができる(図8)。

図8 タブ上で右クリック、[このタブのエンジンを切り替える]を選択

レンダリングエンジンについては、

  • 規定のレンダリングエンジンの設定
  • Webサイトごとにレンダリングエンジンを設定
  • お気に入りごとにレンダリングエンジンを設定

といったことが可能である。

図9 お気に入りにレンダリングエンジンを設定

Lunascape5.0は、その高速な動作、トリプルエンジンと大きな魅力がある。これまでWebブラウザの乗り換えに躊躇していたならば、ぜひ試してみていただきたい。