先日のIDFで製品が発表され、本日から一部モデルの出荷も始まったIntel製SSD(Solid State Drive)。同社では高速かつ長寿命という特徴をアピールしており、その実力に期待が集まっていた。今回、コンシューマ向けに投入される「X25-M」を試す機会を得たため、取り急ぎ速報版のプレビューではあるが、その性能を検証してみたい。

Intel純正のSSD「X25-M」。MLCらしからぬ高性能をアピールしている

まず同社のSSDラインアップをおさらいしておくと、サーバなどハイエンド向けの製品が2.5インチタイプの「X25-E」(Eシリーズ)で、コンシューマ向け製品が2.5インチの「X25-M」と1.8インチの「X18-M」(Mシリーズ)となっている。EシリーズはSLC(Single Level Cell)のNANDフラッシュメモリを採用しており、一方のMシリーズはMLS(Multi Level Cell)を採用するというのが最大の違いだ。

■各製品の主な仕様
X25-M X18-M X25-E
フォームファクタ 2.5インチ 1.8インチ 2.5インチ
容量 80GB、160GB 80GB、160GB 32GB、64GB
フラッシュメモリ MLC NAND MLC NAND SLC NAND
転送速度 Seq Read:250MB/s、Seq Write:70MB/s Seq Read:250MB/s、Seq Write:70MB/s Seq Read:250MB/s、Seq Write:170MB/s
Read Latency 85μs 85μs 75μs
消費電力 Active:0.15W、Idle:0.06W Active:0.15W、Idle:0.06W Active:2.4W、Idle:0.06W
MTBF 120万時間 120万時間 200万時間
インタフェース SATA 1.5GB/s、3.0GB/s SATA 1.5GB/s、3.0GB/s SATA 1.5GB/s、3.0GB/s

2.5インチタイプで、インタフェースは普通のSATA規格

今回試すのはコンシューマ向けの「X25-M」の容量80GB版(SSDSA2SH080G1GN)だが、MLCといってもシーケンシャルでリード250MB/s、ライト70MB/sほどの高速性と、MTBF(平均故障間隔)が120万時間という高信頼性が謳われている高性能製品だ。ちなみに価格の方は1,000個ロット時の単価で65,760円とのことなので、仮に自作パーツとして店頭販売されるようなことがあれば、おそらく7万円台から8万円程度といったところだろうと思われる。