講演では、先に述べられたように高いコンピューティング能力を獲得したビジュアル・コンピューティングが、様々な業界に普及し、既に浸透をしはじめているという例が次々と紹介された。「それは熱狂的なゲーマーだけのものではなく、多様な人々が利用するものになった。世界中の様々な業界に対し、我々が貢献できているのは間違いないことだ」(Huang氏)。
例えば映画で、全米の興行収入トップ10に注目すると、そのほとんどのタイトルではコンピューター・グラフィックスが必須のものとなっている。コンシューマやエンターテイメント以外の分野であっても、例えば医療の世界において、CT画像の3D化などに画像処理能力の向上が寄与している。
また、講演のステージ上でも、ビジュアル・コンピューティングの進化で実現、もしくは実現の目処がたったという各業界の実例のいくつかが、実際にデモンストレーションされ披露されている。
さて、話をもっと個人寄りに戻して、ビジュアル・コンピューティングが、パーソナルコンピュータとのインタフェースをより素晴らしいものにするという例も紹介された。