Intel Developer Forum(IDF) Fall 2008の初日、IntelのMobility Groupを担当するDavid Perlmutter氏が基調講演を行った。モビリティ関連の現状を紹介するとともに、最新情報をアップデート。次世代のCalpellaプラットフォームでは実働デモが初公開された。
「我々はBanias(初代Centrinoに搭載されたPentium Mのコードネーム)を発表した頃、ある約束をした」(Perlmutter氏)。その約束とは、モバイルがメインストリームになるというもの。現在、モバイルは確かにメインストリームと言えるほどの普及を果たし、さらに出荷台数を伸ばしているほどだ。モバイルパソコンの利用は特別なことではなくなった。
これは昔のモバイルパソコン。それはとっても薄くて…… |
持ち歩けば注目されること間違いなしのセクシーなデザイン |
そして床が抜けちゃうくらい素晴らしく軽い |
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信じられないくらいの高性能なのさっ! |
そこから時は流れて…… |
では、モバイルがメインストリームを目指し、そうなり得たとき、モバイルの"On-the-Go"は、どこに向かって行くのだろうか。Perlmutter氏は、「Where Will "On-the-Go" Go?」というテーマを提示し、モバイルコンピューティングの将来の展望を問いかけるところから講演をスタートした。
モバイル向けに4コアの「Core 2 Extreme」
モバイルパソコンの普及は右肩上がりで推移しており、同様に今後の普及を予想するのは容易だ。しかしPerlmutter氏は、もっと貪欲に、普及の勢いをさらに加速したいと考えているという。同氏は早速、立ち上がったばかりのCentrino 2世代のモバイルプラットフォーム向けに、新たな製品、技術の投入を発表した。
まずは新たなプロセッサ。モバイル向けにQuad-Coreの製品が発売される。これは45nmのモバイル向け「Core 2 Extreme」ブランドの製品で、Quad-Coreとしては低い45WのTDPを実現している。「45nmのプロセス技術を用いても大きなチャレンジであった。昔であればスーパーコンピュータや大型サーバで使われていたようなエンジンが、モバイルで実現するのだ」(Perlmutter氏)。
"あの"薄型ノートにも後継製品が出るかも!?
65nmのモバイル向けCore 2 Duo世代で、Aplle「MacBook Air」やLenovo「ThinkPad X300」といった"Thin & Light"なノートで採用された、CPU・チップセットのスモールフォームファクタ(SFF)パッケージ版の製品。これが45nmプロセッサの世代でも提供されることが発表された。講演のステージでは、45nmの「Core 2 Duo ULV」を搭載し、Centrino 2に準拠したHewlett-Packardのノートパソコンを披露。前世代の同等クラスのノートと同様に薄型軽量で、処理性能は向上、かつ12セル(!)のバッテリーで24時間駆動できる省電力性能を備えているという。