多彩な翻訳機能
「翻訳ピカイチ2009」には、その他にも様々な場面で利用できる多彩な翻訳機能が搭載されている。
・キャプチャ翻訳
画像化された文字部分も翻訳できる翻訳ソフト初の新機能。画像の中の翻訳したい文字列部分をキャプチャ(範囲指定)すると、OCR技術を使って文字を認識し翻訳結果を表示する(制限事項あり)。
・PDFダイレクトファイル翻訳
PDFのレイアウトを保って翻訳を行う(制限事項あり)。Adobe Readerを必要とせず、「翻訳ピカイチ 2009」をあらかじめ起動しておく必要も無い。
「PDFダイレクトファイル翻訳」はエクスプローラ上でPDFファイルのアイコンを右クリック→[ダイレクト翻訳]を選んで起動する |
・ホームページ翻訳
Internet Explorerに表示された文章を、画像、表などのレイアウトを変えずに翻訳する。この機能はInternet Explorerにアドインを追加することで実現している。読みたい部分をピンポイントで翻訳できる「範囲指定翻訳」機能や「訳振り」機能も使える。
・メール翻訳
Windows XPの標準メールソフト「Outlook Express 6」と、Windows Vista標準の「Windowsメール」に翻訳機能を追加する。受信した英文メール、作成した日本語メールをメールウィンドウを開いた状態でそのまま翻訳する。
・Microsoft Officeアドイン翻訳
「Wordアドイン翻訳」、「Excelアドイン翻訳」、「PowerPointアドイン翻訳」機能がインストールされることで、「Word」「Excel」「PowerPoint」に「翻訳」ツールバーが追加され、「翻訳ピカイチ」をあらかじめ起動しておかなくても、それらのアプリケーションから直接翻訳機能を使えるようになる。
原文をレイアウトどおりに翻訳するだけではなく、単語単位で文字装飾(斜体や下線など)や文字色を保って訳文を表示する。またPowerPoint翻訳では、翻訳時の日本語と英語の文の長さを判定して、テキストが枠にしっかりと収まるようにフォントサイズを自動的に調整するので、後で修正する手間が省けるのも便利だ。
・ファイル翻訳
複数の(最大50個)テキストファイルまたはHTMLファイルを一気に連続で翻訳し、翻訳結果をファイルに出力する。ただし一度にできるのは「英→日」か「日→英」のどちらか一方だけで、両者の混在はできない。
・ワンポイント翻訳
様々なアプリケーション上で文章を範囲指定してコピーする(つまりクリップボードに入れる)。そしてホットキー(設定可能)を押すと「ワンポイント翻訳」ウインドウが開いて、クリップボードにあるテキストデータを原文とし翻訳結果を表示する。「翻訳ピカイチ2009」を起動しなくても、素早く翻訳できるのがこの機能の利点だ。
テキストエディタ上の日本語を「ワンポイント翻訳」で英訳してみた。「ワンポイント翻訳」は「翻訳パレット」から起動する。「ワンポイント翻訳」ウインドウが開いているとき、またはタスクトレイに常駐しているときにホットキーが有効になる(設定が必要) |
・辞書参照ツール
メモリに常駐できる点やホットキーで呼び出せる点など、使い方は「ワンポイント翻訳」と同じだが、こちらは文章ではなく単語用。「この一語だけ調べたい」というときに用いる。紙の辞書を引いて、一発で目的の単語が載っているページを開いたような感覚。
テキストエディタ上の単語「常駐」を「辞書参照ツール」で引いてみた。「辞書参照ツール」は「翻訳パレット」から起動する。「辞書参照ツール」ウインドウが開いているとき、またはタスクトレイに常駐しているときにホットキーが有効になる(設定が必要) |
付属の辞書はクラス(2008年6月現在の標準価格1万円前後の翻訳ソフト)最大級の語数を誇る。あらゆる分野の専門語を網羅した「グランド専門語辞書」と最新の時事用語も追加された基本語辞書と合わせて見出し語数合計「466万語」を収録。リーズナブルな翻訳ソフトにもかかわらず広範囲にわたる分野の文章を高品質で翻訳する。
・グランド専門語辞書に収録されている分野
ビジネス/法律/貿易/金融/会計/マーケティング/コンピュータ/電気電子/機械工学/土木建築/プラント/自動車工学/金属/JIS工業用語/光工学/エネルギー/数学物理/生産工学/航空宇宙/海洋船舶/地球環境/防衛/医療医学/化学/バイオテクノロジー/農学/生物学