恋愛はすべての原動力
"家族愛"を軸とした『サ・ビ・タ』で演じる一方、2008年1月より放送された『ハチミツとクローバー』では、一途に好きな人を想い続ける女子大生役を好演していた原田。プライベートでも切ない恋を経験したりしているのだろうか。
原田 : 「プライベートでは、振り向いてくれない人をずっと想い続けるってことはないですね(笑)。でもドラマの撮影中に、自分が相手を好きだと思うのと同じくらいの気持ちで相手が他の誰かを好きというなら、それを責めることはできないなって思った瞬間があったんです。そのときは、こういう恋も悪くはないかも! と思いました(笑)」
"100冊の本を読むより、1人の人と恋をしろ"という雑誌で読んだ言葉を引用し、「恋愛の衝動はすごい! いい恋したいですね」と笑う彼女は、演技のことを語るときとは一転、女の子らしい一面をのぞかせる。
原田 : 「いつもオフの前日になると、買い物したいし、友だちにも会いたいし、ジムにも行きたいしと『何しよう? 何しよう?』っていっぱい考えていますね。でも、最近は1日のうちにできることは限られているからあんまり欲張らずに体を休めることを優先しようかなと思っています。だから、休みの日でも掃除をしたり、撮りだめしたビデオを観たりしてのんびり過ごしていますね(笑)」
24歳の誕生日を迎えた7月7日も大河ドラマ『篤姫』(NHK総合ほか)の撮影のため休みはなし。恋愛も控えめに多忙な日々を過ごしているという彼女が目指しているものとは?
原田 : 「まだ『わかば』のイメージが先行していて、"清く、正しく、明るく元気な女の子"というイメージで見られることが多いので、いい意味でその殻をやぶっていきたいですね。私生活の原田夏希と役者の原田夏希の人生がお互いに影響し合っているので、さまざまな役を演じることでプライベートもお仕事もいい方向に進んでいければと思います」
26日から上演される『サ・ビ・タ』の本番に向けて、現在は稽古に励む毎日。「自分が楽しんで演じることが一番大切かなと思っています」と"女優"の顔で語ってくれた彼女。"何度練習しても新鮮さは失わないようにしている"という舞台ではどんな表情を見せてくれるのか。歌って踊る原田夏希の弾けた演技が楽しみである。
原田さんのお気に入り
『小鹿物語』
原田さんの"思い出の舞台"は2006年8月にBunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)で上演された『小鹿物語』。物語は戦時中の大阪を舞台に、新喜劇のトップスターであった天才喜劇役者・藤村萬美を描く。明石家さんまと生瀬勝久と真矢みきの3人がタッグを組んだ喜劇には「すっごく笑って、すっごく泣いてしまいました」(原田)
ミュージカル『サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~』
日程:2008年7月26日(土)~2008年8月17日(日)
会場:シアタートラム
作:オ・ウンヒ
日本語版台本・訳詞・演出:中島淳彦
キャスト:駒田一、原田夏希、山崎育三郎
料金:6,000円(全席指定)
電話予約:03-3201-7777