PwnageToolには「Single mode」と「Expert mode」の2モードがあり、デフォルトではSingle modeが選択される。Single modeでは表示されるメッセージに従い簡単な作業を行うだけで"脱獄"できる。
Expert modeを利用する際は、PwnageToolのウィンドウ上部にある[Expert mode]をクリックする。このモードは、最初にインストールできるソフトの追加や、起動時のロゴ変更など、Single modeで自動生成されるカスタムファームウェアの内容をさらにカスタム化できるモードとなっている。
ここではまずSingle modeの手順を掲載する。
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PwnageTool_2.0.1.zipを展開すると、PwnageTool.appが得られる。これを起動し、iPod touchを選択する |
iPod touch(iPod touch 2.0)の場合は、カスタムファームウェアのベースとして、最新ファームウェアのiPhone1,2_2.0_5A347_Restore.ipsw が表示されるのでこれを選択する。なお、このファイルは~/Library/iTunes/iPod Software Updates ディレクトリに存在する |
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カスタムファームウェアをデスクトップに生成するか尋ねられるので、[Yes]ボタンをクリック。[No]ボタンをクリックすると最初の画面に戻ってしまう |
カスタムファームウェアの生成が開始される |
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しばらくすると、IDおよびパスワードを求められるので、入力する |
「PwnageTool」を利用して"脱獄"を行ったことがあるかどうか尋ねられるので、[Yes]ボタンか[No]ボタンを選ぶ。自信がない場合は[No]ボタンを選択 |
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[Yes]ボタンを選択した場合は、iPod touchをリカバリモードにした上で、過去に生成したカスタムファームウェアとiTunesを用いた復元を行うよう指示され、終了となる |
[No]ボタンを選択した場合はカスタムファームウェアの生成が続行。しばらくすると、iPod touchを接続するよう指示される |
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[電源]ボタンを押し、iPod touchの電源を落とす |
電源ボタンとホームボタンを10秒間押し続けた後、電源ボタンだけ放す。ホームボタンはそのままで、MacがUSBデバイスを認識するまで押し続ける |
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失敗した場合のメッセージ。またこのとき、iPod touchにはケーブルとiTunesを接続した旨(リカバリモード)を示すグラフィックが表示される。再挑戦する場合は、[Yes]ボタンをクリックし、手動でDFU(Device Firmware Upgrade)モードに入る操作を行う(iPod touchとMacの再接続、電源の切断からやり直す)。この作業は何度か失敗する可能性が高いのだが、あまりにも成功しないようであれば、~/Library/iTunes/Device Support を再確認後、再生成されたx12220000_4_Recovery.ipsw を削除した上で最初からやり直した方がよい |
手動でDFU(Device Firmware Upgrade)モードに移行するには?
まずは、iPod touchとMacを接続し直し、その後iPod touchの電源ボタンを押して終了させる。次に、電源ボタンとホームボタンを10秒間押し続けたら、電源ボタンだけを放す。ホームボタンの方は、MacがUSBデバイスを認識するまで押し続ける。
DFUモードに移行すると、iPod touchは何も表示されない真っ黒な画面となるが、これが正常な状態なので気にする必要はない。
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成功した場合は、DFU(Device Firmware Upgrade)モードになった旨と、iTunes側のリカバリモードに関するメッセージが表示されるので、どちらも[OK]ボタンをクリックする
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iTunes上で、[option]キーを押しながら[復元]ボタンをクリックし、デスクトップに生成されたカスタムファームウェア「iPod1,1_2.0_5A347_Custom_Restore.ipsw 」を選択 |
導入が開始される |
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正常に完了すると再起動の指示が表示されるので、[OK]ボタンをクリック |
「iPodの設定」が表示された場合、メール関連設定、スケジュールデータなどをMac側と同期するよう指示されるので、[続ける]ボタンをクリック。楽曲データもこのとき自動的に復元される。カスタムファームウェアが修正され、元に戻ってしまうわけではないので、心配する必要はない |
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すべて完了すると、iPod touch上には、パッケージマネージャとしてCydia.appがインストールされている。従来のInstaller.appは現状では利用できない |